ジャイナ教
ジャイナ教で色々検索していたら、国書刊行会から『ジャイナ教聖典選』という本が出版されていて、そのキャッチコピーが
「付着した業を振り払い、霊魂を解き放つため苦行せよ!」
で、どう説明したら良いか困っていた私は「核心的なことを短くまとめていてすごい!」と思いました。生き物を殺したりすると、霊魂のまわりに埃のように業が付着して霊魂を縛り解脱できないということで、極端な話、一切の生き物の殺生をしないで断食の末に死ぬことが素晴らしい死に方だとされています。
輪廻と業について教祖マハーヴィーラが説法した資料を引用します。
「網の目が一列に編まれて、破れ目のない一片の網細工における各々の網の目は、他の網の目との継目が一定で等しい間隔をたもっているときには、重さ、曳引力、全重量および密着性について、次の網の目に反応を起こす。それと全く同様に、幾千という再生における個々の霊魂においても、幾千という生存様式の各々が、重さ、曳引力、全重量および密着性に関して、次の再生に反応を起こす。」
「ゴーヤマよ、汝の霊魂は一切の霊魂に対し、かつて父母、兄妹、妻子、実娘と義理の娘として、敵対者、対抗者、殺害者、毀害者、反対者、として、君主、王子、為政者、市長、長官、百万長者、組合長、司令官および商人として、奴隷、使者、従僕、農奴、弟子および召使いとして形体を具えたことがあった。また一切の霊魂が汝の霊魂に対しても、かつて同様に、父母、兄妹等々として形体を具えたことがあった。しかも、それは一度ならず、際限なく生じたことであった。」
「平鍋で上手に料理せられ、また十八味を各々適量に含み、美味ではあるが、しかし毒が混ぜられている食物を食べたとする。たとえ健康な人でも、それを食べ尽くした後はあらゆる点で、ひどい容態におちいる。まさしく、それと同様に、カーローダーイよ、もしも生物の傷害、非真実語、盗み、性的興奮、所得、忿怒、高慢、虚偽と貪欲、愛欲と憎悪、争い、中傷、噂話と陰口、嫌悪と好感、虚言と詐欺、邪見の棘に耽るならば、霊魂はあらゆる点で、悪い状態に変化する。かくて、カーローダーイよ、その霊魂は悪業を行い、その結果、悪果が熟することになる。しかし、もしも体によいものの雑ざった美味しい食物をとれば、それを食べ尽すとき、たとえ健康でなくても、後になってあらゆる点で良好な状態に変わる。カーローダーイよ、それと全く同様に、生物の傷害、乃至、邪見から離れれば、霊魂はあらゆる点で良好の状態に変化する。かくて、カーローダーイよ、その霊魂は善業を行い、その結果、善果が熟することになる。」
様々な転生先や様々な悪徳の種類があげられていますね。
これらの罪悪を修行によって滅ぼして「生をも望まず、死をも欲せず」「現世をも来世をも願うことなし」という境地を解脱と称するそうです。
そして、邪見は、物事を相対的な見方をせずに一方的に決めつけたりすることです。
と、上手くまとめられたか自信がないですが、解脱は私にはピンとこないです。
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