第2話 Twitter(新:X)を見ていて

最近、単純化された人間が多いように感じられます。


なまじ単純化されてしまったせいで自身の感情すら把握できずになんとなくの不快感と表現方法を失った喪失感とでがんじがらめになって身動きが取れなくなってしまっている人が増えているように見受けられます。


そもそも、他者を理解する能力の低い人間の方が世界には多いです。

当たり前の話で優秀な人間よりもそうでない人間の方が人口が多くて当たり前なのですから。でなければ優秀な人間が重宝されることもないでしょう。


さて、ここでSNSの普及が絡んできます。


SNSでいいね数を集めるのは愚者からの理解をより多く得た者です。

つまり愚民にも理解できるくらいわかりやすい者。

その評価方法が加速した結果、人々はどんどん自身をわかりやすい表現形態に収めていきました。


その結果が「単純化された人間」です。



また、単純化された人間が増えたことと自殺率の上昇には相関があると考えています。


自身の感情を正か負かでしか捉えられなくなると、選択肢が生きるか死ぬかの二択になってしまいます。


以前にも「死にたいの3分類」で書きましたが、単純化によって偽陽性の「死にたい」人が増え、グレーゾーンを失った彼ら彼女らは生か死かの二択に自らを窶し、その結果が自殺率に表れているのではないでしょうか。

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