P.14


 キャサリン:


 「 ちょっとぉ! タカオちゃん!!

   爆笑したわねぇーーーっ!!


   ユルっっっ…!!!


   アンタ、今の “口撃” っ………


   『人名系罵倒』 ………ねっ、


   アンタが、そ~くるならっ………


   アタシだって負けちゃらんないわ!



   んぐぐ~~~っ…………

   “人名” ………っつったら、


   アンタよ! ユルチェンコっ!!


   ロシア人に憧れてんだかなんだか…

   知んないけどねぇっっっ、


   その “ユルチェンコ” っ……


   ………つ~源氏名っ、何なの!?



  《 だから、アタシ………

    カマになっちゃったの…… 》



   ………みたいなネーミングっ、


   よしなさいよっっっ…!!!


   どーせだったら、潔くっ………


   ちっちゃい “ェ” をっ………

   ………取りなさいよぉっ!!! 」



 ユルちゃん:


 「 んまぁ~~~っ………

   お下品な人っっっ…!!! 」



 キャサリン:


 「 アンタに言われた~ないわ! 」



    すると、次の瞬間…………



 〈 パチパチパチパチパチッ…!! 〉



    隆生の “連れ” が………

   2人に、拍手を送った。



 キャサリン&ユルちゃん:


 「      へ?      」



 隆生の連れ:


 「 いやぁ~~~っ!!


   最高だよっ、キミ達っ…!!


   隆生の言ってた通りだわっ!!


   ……………あぁっ、

   そうそう、申し遅れましたが……


   私……………


   こういう者でしてぇ………… 」



    隆生の “連れ” は………

   カードケースの中から………


   “名刺” を取り出し………


   キャサリン&ユルちゃんに……

   …………差し出した。  

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