chapter.2 P.10


    バタバタの最中…………

   既に、メイク済みの…………


   キャサリン&ユルちゃんコンビが、

   来客のおもてなし……をし始めた。



 キャサリン&ユルちゃん:


 「 いらっしゃいましぃ~っ!! 」



 キャサリン:


 「 あら、アナタっ………

   今日、ここ、初めてっ…??


   一人でいらしたのっ…? 」



 来客:


 「 んあぁ……… いえっ、


   もう一人 “連れ” がっ……。


   あっ、そうそうっ………


   ………… “隆生” ですよっ!


   もうすぐ来ますからっ……… 」



 キャサリン&ユルちゃん:


「 え! タカオちゃんのっ…!? 」



 ユルちゃん:


 「 ウヘェッ、ウヘヘェッッッ………


   タ、タカオちゃんのっ……

   お知り合いの方なのっ!? 」



    この時…………

   キャサリン&ユルちゃんは………


   血圧急上昇のバクバク状態だった。



 〈 ガチャ… ジャリンジャリンッ… 〉



 来客:「 おっ、来た来たっ。 」



 キャサリン&ユルチェンコ:


 「 あらぁ~~~~~っ!!

   タカオちゃぁ~~~んっ!! 」



 隆生:


 「 よっ! 久しぶりぃ~っ!!


   最近、仕事が忙しくってさっ……


   中々、出て来れなかったんだわ、


   スマンっ、スマンっ………… 」



   ビシっとしたスーツ姿で来店した…

  藤堂隆生(タカオちゃん)は………


  『NEW COMER』 の “常連客” …。


  年齢は、41歳。


  大手広告代理店勤務。


  若い時分 “遊び過ぎ” により、

  “女性への興味” が、減退。


  座右の銘は 『新境地開拓』 ……。



   キャサリン&ユルちゃんは………

  隆生に対して密かに………いや、


  公に……… 思いっ切り………

  好意を寄せまくっている。

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