P.9


 ユルちゃん:


 「 …………ふ~~~ん、

   なるほどねぇ………………


   “そーゆー事” らしいわよっ。


   さっき徹男が言っ………


   ………………あっ!! 」



 オリーブ:「   ひゃっ!  」



 ウガンダ:


 「 ん? 徹男…??


   だ、誰よ、それっ…??? 」



   ユルちゃんは、咄嗟に考えた。



 ユルちゃん:


 ( ヤバいヤバいヤバい…………

   さっき徹…… 徹………


   さ………徹…… 砂鉄………


   ……………さ、砂鉄っ!! )



 ユルちゃん:


 「 い、いやいやっ………

   ………な、何でもないわよっ、


   コイツ(キャサリン)のヒゲがっ…


   “砂鉄” ぽいなぁ~……って、


   そー思っただけよぉ~っ!!


   さっきヒゲ剃ったばっかなのに、

   もう砂鉄じゃんかっ!!


   ホルモン濃すぎだっつーの!! 」



 ウガンダ:


 「 さ、砂鉄………って、

   ユルネェ……………


   久々に聞いたわ、その響きっ。


   …………いやいやいやっ、


   キャサリンネェさんのっ……

   ヒゲなんて、どーでもいーのよ!


   …………ゴッホン、


   とにかく、そこのっ…………


   “オリーブ” ………って娘は、


   ママのっ……………… 」



    ウガンダが “何か” を………

   伝えようとした瞬間…………


   再び、店のドアが開いた。



 〈 ガチャ… ジャリンジャリンッ… 〉



 キャサリン:


 「 ぬ”ぅ”お”っ…!!


   今度は、モノホンのっ………

   …………お客さんよっ!!


   んあぁ~~~っ…………


   ブタっ!! オリーブ!!


   アンタ達、早くっ………

   ………支度してらっしゃいっ!!


   あ~、ブタブタブタっ!!


   オリーブをっ………

   メイクルームに案内してあげて! 」



 ウガンダ:


 「 んもぉ~っ…………

   話の途中だったのにぃ~、


   タイミング悪ぅ~~~……… 」



    ウガンダは………

   ブツブツとボヤきながら………


   オリーブをメイクルームへと……

   連れて行った………。

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