第21話 ガンガン行こうぜ!!

玉石さんが笑ってる。


「ふふふ・・・。ガンガン行くべき・・・。私は強いパートナーにあなたを仕立てる・・・そしたら、ずっと一緒・・・」


「つ、強いのはいいですけど、安全にお願いしますッ」


「・・・死線をくぐらなきゃ強くなれない・・・強くなって私のパートナーになる」


「ぎゃあああああぼおおおおおお」


クマの片方の頭が氷のブレスを吐いてきたッ


このクマ、炎と氷を吐いてくるヤバイ敵らしいッ


ええい。僕も男だ。いずれコツコツ強くなるためにも、突破しなきゃならない壁を、剣の師匠が与えてくれたんだッ。これを機会にちょっと強くなってやるッ。





なんか弱点あるか?


僕は図書館検索で、このクマを調べようとした。


えっと、確か前に誰かがロットンゲイルって言ってた気がッ


NASAD(アメリカダンジョン特防省)の資料を検索。


僕の図書館検索は優秀だ。世界中からスキルでどんな資料も集められる。


アメリカダンジョン特防省はすごい資料を集めてるみたい。世界中から強いモンスの弱点の情報が集めて、アメリカ最強を実現しようとしてるみたいだ。


おっ、あった。


ロットンゲイルは炎と氷と、毒のブレスを吐くモンスらしい。


で、3つの攻撃を互いに食らわすと、猛毒が発生して勝手に死ぬらしい。




あっ、ルルナが撮影やってて、僕のこと撮影始めた。


「なんかまた知らないけど、隆起また強いモンスターとやってるの?」


「そうだけど、近寄らないで。すごい危険だからッ」


「わかった! 私、下僕さんたち(ファン)と応援してるから!!」


ルルナはそこでまた、お弁当箱を用意して、座って撮影しはじめた。


なんのおべんとだろ? うっ、気にしてる暇はないな。


「がんばってーーー!! 隆起っ」




クマのモンスは僕を狙って、交互に火のブレスと、氷のブレス、毒のブレスを吐いてくる。


僕は挑発するようにそれを潜り抜けながら、ロットンゲイルをバカにする。


「おいおい。当たらないよぉお。もっといっぱいブレス噛ましなよ~」


するとロットンゲイルがムキになって、氷と、炎と、毒のブレスを一気に吐いた。


あっ、


モクモクと緑の氷の炎があがって、ロットンゲイルがバタンバタン苦しみはじめた。


後は倒れるまで待って、ピクピクしてるのを止めを刺すだけ!!!


プス!!!


「ふふふ。・・・隆起はモンスターの倒し方が独特・・・。すごい・・・。なるほど。けっこう楽に倒せるヤツだったみたい・・・。これはお手軽・・・。面白い・・・。隆起・・・だいすきになりそう・・・」


玉石さんのそんなのほほんとした発言。


大好きになりそうって言われたけど、危険人物の玉石さんに好かれても・・・。


ただ、強敵を倒したということで、僕はまたバズった。


全国の人が僕の動画を切り抜いて、僕はまた有名人になったんだ。

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