第54話 人は、本来、素人作家の書いた小説は読まないものだ<4>
前回の書き続けようかどうししようかと悩める記事に、たくさんの♥をありがとうございました。
「こんな内容の薄い記事を書いてしまって。お付き合いで読んでくださった人には、ほんとうに申し訳ない」という気持ちでいっぱいだったので、「まさか!」と驚きました。
同時に、『人は、本来、素人作家の書いた小説は読まないものだ』の続きが気になられるとは、皆さまも、もしかしたら<自虐タイプ>なのですね。(笑)
……ということで、ちょっと上手く纏める自信がないのですが。
同人誌時代に経験したことをそのまま、つらつらと書いてみようとおもいます。
カクヨムがオープンしてまだ10年ということですが、もっと昔に、私は仲間内の素人が書いた小説を大真面目に読み、そして批評するという経験をしてきました。
素人作家の面白くない作品を深く深く読み込んで、褒めるところ貶すところを探します。そしてその感想を、自分の未熟な人間性丸出しにならない言葉を一生懸命探し出して、まとめます。
ほんと、いま思い出せば、洒落にならないほどの難行苦行でした。
20~30人の満座で人の作品を批評するって、自分の作品の批評を聞かされるのと同じくらいに、脂汗が流れる大変な行為なのですよ。
……ということで、ちょっと話は横道に逸れるのですが。
そういう同人誌時代を経験したものとしては、褒めることだけを強制するカクヨムのほうが、特殊な場所だと思うことです。
まあ、当時の同人誌の主宰者は、よい作品掲載が増えて雑誌の認知度が上がることを期待し、カクヨムでは運営がしやすくて何よりも利益を求めるという、きっと、それぞれの立場の違いなのでしょう。
作品を褒めるせよ貶すにせよ、その行為はほんとうに難しいものです。
書いた小説にも作者の人間性がもろに出ますが、批評をする言葉にも人間性がもろに出ます。
私の所属していた同人誌は、高齢の方が多くて、男性は現職時代は先生と呼ばれる肩書を持った方、女性は県内の人間であればその家柄を知っているような昔のお嬢さまでした。
いま思えば、その方々のご批評の巧みであられたこと!
ご自分の頭のよさと知識の豊富さをさらりと出して、言葉には嫌味がなく……。
あれこそは、世間でいうところの『亀の甲より年の劫』というものなのでしょうね。あの方々と同じような年齢となったいま、あの頃の自分の未熟さを恥じるとともに、理解できます。
これを書いていて、いま気づきました。私はとんでもない場所で苦労したけれど、いい経験もしたのですねえ。
なんだ、なんだ……、……。
書けるかと心配したのに、書きだしたら、書きたいこといっぱいありました。(笑)
続きをお楽しみにと言いたいところなのですが、どうやらウォーミングアップも完了して、小説を書く気が起きてきました。
今回のように、続きを気長に見守ってくださいませ。m(__)m
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