第60話 5個目の管理者ダンジョン②

 破壊神とアーキタイプスライムを倒して階段を使う。


 階段を上がったら、ここから先はいつもの様に作業だった。


 変わった階と言えば途中に階段を上がった先に辺り一面海で階段の近くにボートがあったぐらいで、多分、このボートで探索や戦闘しろという事なんだろう。


 俺達はマップに写っている次の階段へ飛行魔法で一直線に駆け抜けたが……。


 同じような感じの階でバリエーションが変わったのといえば、床一面が針で覆われていて、そばに鉄ゲタがあったのでそれで戦闘等をして進めという事なんだろう。


 だが、普通に攻略したら戦闘中にこけたりしたら大変な目に遭うのだが俺達は飛行魔法と他の魔法併用で次の階段に着いた。


 後は良くゲーム等に出て来る転移の魔法陣に乗って行く先を覚えておかないといつまで経っても着けないという転移の罠だろう。


 これは、嫌らしい事に一度転移した後で転移の魔法陣から出た後で先程出た転移の魔法陣に乗らないと進めない箇所などがあり、攻略に苦労した。


 嫌らしい罠の階のナンバー1をあげたいと思う。


 後、とても嫌な階と言えば男や女に飢えた老人達が互いの事は無視するくせに俺達が入ったら”若い者じゃー! 犯そうぞ!”と張り切って襲って来る。


 なので貞操の危機だけでは無いような気がしたので途中で隠匿で気配や姿を認識できなくした。俺達が通る横部屋にゴブリンが老婆や翁に犯されて衰弱死していくのを見た。命の危機である。


 老人達を切っても分裂するだけで意味は無かったし、焼いても平気で近寄ってくる。


 禁忌図書館アカシックレコードで攻略法を見たら中に1人だけいるオリジナルの老婆と翁を倒すか、老婆達に認識できない様になって3日経つと寿命で往生するらしいのでそれを待つかだった。


 それ以外だと階段に結界が張られていて通れないらしい。

 

 俺達は隠匿で気配や存在感を消して大きな部屋に行き、ミニチュアハウスを広げてその中で3日間過ごして嵐が過ぎ去るのを待った。


 その後、3日経ちミニチュアハウスから出てミニチュアハウスをいつもの様にインベントリに仕舞って階段の方へ行ったら階段の結界は無くて上に上がる事が出来た。


 この階にはおぞましい階層ナンバー1をあげたいと思う。


 まぁ、とにかくこのダンジョンは奇妙な階層の多いダンジョンだった。


 それはともかく、やっと守護者の間についた。


 守護者は触手を持ったモザイクだった。


 いや、ふざけてるのでは無く、触手の先の本体がモザイク状になっていて判別つかないんだ。


 嫌だけど火炎弾ファイヤーボール雷の雨サンダーレインを使用して葬った。


 燃えた守護者はイカ焼きの匂いがした。


 近接戦闘? そんな事したくありません!


 ドロップ品は自動的に足輪に吸い込まれたが何がドロップ品か見たく無かった。


 階段を上がりポータルに登録してダンジョンコアの間に行く。


 ダンジョンコアに触り、ダンジョンコアを支配して後はいつも通りの設定にした。


 スタンピートはそのままにした。


 これで異世界で攻略したダンジョンは5個目だ。


 後、1個で異世界側から現実世界側に開く扉が現れる。


 と言っても、俺達だけしか使えないけどね。


 ダンジョンコアの間でミニチュアハウスを出して眠り、良く朝早くに起きていつも通りにミニチュアハウスを仕舞う。

 

 ポータルでダンジョン1階に戻りダンジョンから出る。


 冒険者ギルドで5日分になるだろう素材を売却して、ギルド直営の酒場でこれからどうするか相談する。


 ◇◆◇◆


 酒場に入り適当な大きなテーブルに6人で座り、話し合いを始める。


「それで今後の事なんだけど、このまま新しい管理者のダンジョンに行くのが1つ目。そして、一旦、現実世界に帰ってみるのが2つ目。どっちが良い?」


「この国の近くの管理者ダンジョンの距離を見てから決めませんか?」


「そうだな。え~っと、この国の近くの管理者ダンジョンはっと」


 そう言って俺は禁忌図書館アカシックレコードで調べてマップに表示させる。


「調べた所、マップにある様に300km先にある領都だな。大貴族の領主の都だから色々な物が撃っているんじゃ無いか?」


「でも、大分遠いですね。これってご主人様1人で飛行魔法で上空に行って千里眼で遠くを見て転移魔法で転移するパターンじゃ無いデス?」


「よくわかったな。その通りだ」


「わたくしは旅の楽しみが無いならどちらも一緒だからどっちでも良いです」


「そうだね。あたしが思うには、どうせ一緒なら日本に帰るのもありかも知れないね」


「私はご主人様の命に従うまでです」


「わたしはどうせなら一気に行ってダンジョンを攻略してしまう方が好みですね」


 う~ん、皆バラバラだなぁ。どうしようか。


 良し、このまま進んでダンジョンを攻略しよう。


「決めたぞ。このまま進んでダンジョンを呼応略するぞ」


「「「「「分かりました」」」」」


 そうして次の目的地にナビを設定して冒険者ギルドを出た。


 大きな街をいつもの様に手続きをして出て、脇の森の方に入っていく。


 ある程度離れたら皆を送還して、飛行魔法で空高く飛ぶ。


 そしてある程度の高度になったら、マップの領都に向けて体の向きを整えると千里眼を使って転移魔法で転移していく事にした。


 

―――――――――――――――――――――――――――――


 次話予告

 6番目の管理者ダンジョンを攻略するお話です。

 次回、6個目の異世界での管理者ダンジョンの攻略です。

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