第27話 堰を作れ!

 川の近くの砦を目指して移動をする。空からの移動なので問題は無いけど、陸路だと岩場になってる為に移動に苦労したと思う。

 そんな場所に砦を築いた将軍級ジェネラルは、かなり頭が良いのではと思った。


 30分ほど移動すると、石を積み上げて造られた壁のような物が見えてきた。砦の外壁で間違い無さそうなので、地面に降りて3人で話し合う事にした。


「前の砦と違ってかなり頑丈だね。」

『同じ将軍級ジェネラルでも個性があるんだろう。この個体は皇帝吸収エンペラーに近いのかも知れないよ。』

「別の将軍級ジェネラルを探すの?」

「取り敢えず、砦の内部を確認してから決めれば良くない?」

『「了解。」』


 話し合いを終えて砦の偵察を開始する。

 外壁は石で頑丈だけど、住居は木の骨組みに大きな葉を縛り付けた簡素な物だった。ゴブリンの数は30体位で数は多くは無かった。砦の中央辺には造りは同じだけど、少し大きめの住居があり気配からも将軍級ジェネラルだと判った。その後も隈なく調べて拠点へ戻った。


「私の感想は攻めれると思ったよ。」

「うん、ハルカに同意だね。」

『今回も火を放つ?』

「私は水攻めかな?」


 そこからは私の考えを説明した。


 砦は川のすぐ横にあるので、川の水を利用させてもらうの。上流で堰を造って水を貯めて、堰を壊して激しい水流で砦を攻める。残ったゴブリンを倒して最後に将軍級ジェネラルを殺っちゃう感じね。


『流石はハルカ、〚卑怯者〛と〚残虐者〛の称号は伊達じゃないね!』

「でも、負けない事を前提にするなら最高の作戦だね♪」

「異論が無いなら、上流に堰を造りに行くよ。川の水量が極端に減ると気付かれるから、ゆっくり貯めるからね。」

『「了解。」』


 水攻めで砦を攻略する事が決まったので、アニエラと2人で上流に堰を造りを開始したの。


➖➖➖小桃です➖➖➖


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