第2話 出会い
「……う、……ん」
カーテンの隙間から差し込む暖かな光を受け、愛海は目を覚ました。
愛海はゆっくりと体を起こし、寝ぼけ眼を擦りながら部屋を見る。
「ここ……、どこ……?」
部屋なのは理解しているが、部屋に置かれている物に愛海は心当たりがなく首を傾げる。
自分の机とは違い、整理整頓された勉強机。ぬいぐるみが散乱していない綺麗なベッド。
他にもビッシリと隙間のないほど沢山の本が収納された本棚。何より、部屋には何も物が
転がっていない。
このことから、愛海は自分の部屋ではないことに気づいた。
「もしかしてわたし、誘拐された……? でも、拘束されていないし……」
愛海は誘拐を考えるが、しかし、その割には手足も枷などで拘束されていないことからそ
の考えを否定する。
「わたし、ちゃんと自分の家に帰ったよね……? でも、目霞んでたし、もしかしたら、
違う人の家に帰ったとか……?」
う〜ん……と、しばらく唸り続けた愛海だったが、一旦、外に出ることを決める。
愛海は寝ていたベッドから降り、部屋の扉へと近づく。愛海がドアノブに手をかけようと
したところで、静かに扉が開いた。
「おっとっと」
愛海は数歩後ろに退がり、部屋に入ってくる人物を見る。その瞬間、愛海はその人物に目
を奪われた。
入ってきたのは、繊細なガラス細工のような美しい女の子だった。腰まで下ろした美しい
銀髪に、キリッとした顔立ちと澄んだ海を思わせるほどの青い瞳。異国を想起させる見たこ
とのない衣服。その衣服から覗く肌は、汚れどころから埃すら一つもない純白のドレスのよ
うに真っ白。スタイルもアイドル、雑誌モデル、グラビアをやっていてもおかしくないほど
に抜群に整っている。
愛海はその少女の姿に完全に見惚れていた。
(きれい……。こんなきれいな人、初めて見た……。どうして、今まで話題にならなかったんだろう……)
その少女の容姿は、ネットで騒がれていてもおかしくないほどの美貌だった。
目の前の少女に意識を奪われていた愛海は、ジッと見つめてしまっていた。
「あまりジロジロ見るのは失礼ですよ?」
「あっ! ご、ごめんなさい! つい!」
「いえ、別に怒ってはいません」
少女は綺麗な佇まいで部屋に入ると、食事が乗ったお盆を勉強机に置く。
「それよりも、お目覚めになられたのですね?」
「はい。えっと、あなたは……?」
「これは失礼しました。申し遅れました。私、カリーナと申します。ノーブル魔法学院の生徒です」
カリーナと名乗った少女は、丁寧に深々とお辞儀をした。その美しい仕草は、まるで、どこかの国の王女様を思わせるようなものだった。しかし、それ以上に愛海が気になったのは、カリーナの言葉の中にあった本来ないはずの単語だ。
「あの、魔法って何? そんなのないと思うんだけど……」
「いえ、ありますよ」
「ないですって、そもそも魔法なんて空想上の…………、って、えぇぇぇぇぇぇ!」
カリーナが自分の手の平の上に出した水の玉を見て、愛海は半身を反らせ目を見開き仰天する。
「嘘でしょ⁉︎ そんな、魔法って空想上の物じゃ……」
愛海は本当に実物なのか試しに突いてみる。すると、水の玉が弾け散った。
「ご、ごめん!」
「いえ、私の力不足ですから」
愛海は水の玉に触れた人差し指を見つめる。
(感触があった……。つまり、本物……?)
感触があるということは実物ということ。つまり、カリーナは間違いなく魔法が使える。
それを見た愛海が興奮しないはずがない。
「すごいすごいすごい! 本当に魔法なんだ! わたしも使えたりするかな⁉︎」
ものすごい迫力でカリーナに詰め寄る愛海。カリーナは愛海の圧に気圧され数歩退がりながら「つ、使えると思いますよ……」と頷く。
「わぁ……! 魔法が使えるなんて夢みたいだ!」
魔法が使えるかもしれないという情報に愛海は胸を高鳴らせる。誰だって、一度は魔法というものに憧れ、夢を見ただろう。魔法だけじゃない。もし自分に何かしら特別な能力があったならと。それが存在するとなると、飛び跳ねてしまうほどワクワクするのも頷けるはずだ。
「それよりも、あなたのお名前は?」
「あっ、そうだった! わたしの名前は美川愛海だよ。ピッチピチの現役女子高生アイドルです!」
ウインクを決めながら、愛海は胸を張って堂々と名乗った。すると、愛海があ想定していた反応と違うものがカリーナから返ってきた。
「ミカワ、アミ……? 変わったお名前ですね。それに、ピッチピチ? 女子高生? アイドル? 何ですか、それ?」
ガーン‼︎ ショック! そんな効果音が聞こえてきそうなほどに愛海は膝から崩れ落ちた。自意識過剰だと思われるかもしれないが、愛海自身、それなりに有名になったと思っていたのだ。それ故にショックが大きい。
(悔しい……。もっと有名になれるよう頑張らないと……。……うん? でも、カリーナちゃん、アイドル自体知らないような素振りをしてたよね? そもそも、わたしのいた世界では魔法なんて存在しないし……。もしかしてわたし、別の世界に来たとか……?)
「カリーナちゃん。わたしたちが今いる国の名前って何?」
「ノーブル王国です」
(ノーブル王国? 聞いたことないなぁ……。流石に馬鹿なわたしでも、あるチョコレート菓子の名前に似た国名なら覚えてるはずなのに……)
考えるのが嫌いな愛海にしては珍しく深く考えていると、
「ただいま〜。カリーナちゃん、帰ってきたわよ〜」
マイペースでのんびりとした声が下から聞こえてきた。
「誰か帰ってきたよ?」
「マリアンテ先生です。私専属の教師で、魔法のご教授をしていただいています」
「専属⁉︎ すごいね!」
専属の家庭教師。専属のシェフ。専属の執事やメイドなどなど。これもまた、人の憧れの一つだろう。
「ひとまず、下に行きましょう」
「は〜い!」
愛海はカリーナ先導のもと下の階に下りる。下りた先には広いリビングにキッチン、あと、扉が三つほどあった。
「うわ〜! めちゃくちゃ広い家だ〜!」
愛海はその広さに感嘆の声を漏らす。そして、その広いリビングに大人の雰囲気をふんだんに醸し出す魔女感満載の女性が一人いた。
潤いのある艶やかな黒髪を腰まで伸ばしていて、タレ目の目元には小さなホクロがある。スタイルもよく服の下からでも強調する大きな胸。にも関わらず、腰はびれている。身に纏っている衣服は、魔女を想起させるような黒一色。片手には杖まで持っている。この格好で、ふふふ、と微笑んだら間違いなく魔女。そう思わせるようなほどの女性だった。
(ううん、本当に魔女だよ! というか、デカッ! 何がとは言わないけどデカイ! そして、色気がすごい! 思わず、ガン見しちゃうよ!)
「あら〜、もしかしてその子、昨日私が森で保護した子かしら〜?」
「はい。先ほど目覚めたようです」
「よかったわ〜。お名前は何て言うのかしら〜?」
「……」
「ミカワさん?」
(いや〜、わたしもああいう体になりたいなぁ……。だって、何がとは言わないけど、高校生にしては小さいって言葉じゃ済まないほどに小さいんだもん……)
愛海は目の前の女性の暴力的な体に、珍しく自虐に陥ってしまう。
そんな愛海を現実に引き戻すように、カリーナは愛海の体を激しく揺らす。
「ミカワさん!」
「あっ、ごめんなさい!」
「いいのよ〜。私のこれに見惚れていたのかしら〜」
愛海を挑発するように、女性は自分の胸を持ち上げる。
(くっ……! 悔しいっ……!)
愛海は悔しさを隠すことなく歯軋りをする。
「ふふふ、思っている感情を素直に出す子ね〜。これを分けてほしいって顔に書いてあるわよ〜」
「す、すみません! 初対面なのに、失礼な視線を送ってしまって!」
「気にしないで〜。慣れてるから〜。それで、お名前は〜?」
「美川愛海です! ピッチピチの現役女子高生アイドルです!」
「ミカワ、アミ……? 変わったお名前ね〜? それに、ピッチピチ? 現役女子高生? アイドル? どう言ったものなのかしら〜?」
マリアンテもカリーナと同じ反応だった。
(おっかしいなぁ……。普通なら、羨ましいわね〜、高校生なんてもう何十年前かしら〜? みたいな反応が返ってくるはずなのに……)
愛海の答えを聞いたマリアンテは一つの仮説を口にする。
「でも、その様子からだと前世の記憶のようなものを持っているみたいね〜」
「「前世の記憶?」」
愛海とカリーナの声が綺麗に重なった。前世の記憶という言葉は二人とも知っている。だが、そんなことを言われても、はい、そうですか、とは言えないほどオカルト的なものだ。愛海もカリーナも疑っている。
「一度、記憶を見てみましょうか?」
「えっ、記憶を見れるの⁉︎」
「できるわよ〜。私の『メモリー・ウォッチ』っていう魔法を使うの〜。それを使えば、物心ついた頃からの記憶全て見られるわ〜」
「魔法すごっ! 記憶も見られるってすごすぎるよ!」
当然だが、最新の科学技術でも人の記憶を遡ることなんて不可能だ。これもまた、魔法の魅力の一つだろう。
「ぜひ、見てください!」
「じゃあ、見るわね〜」
マリアンテは愛海の頭に手を乗せる。そして、ブツブツと呪文のようなものをしばらく唱える。それからしばらくして、マリアンテは手を離した。
「全部見れたわよ」
「本当ですか⁉︎」
「ええ。今から映像化するわね」
マリアンテは先ほどとは別の呪文を唱える。すると、プロジェクターもないのに映像が広いリビングに映し出された。そこには、昨日の愛海が映し出されている。映像を見て分かったのは、
「倒れてそのまま死んでますね……」
気の毒そうにカリーナが静かに呟いた。そう、美川愛海は、カリーナの言うように死んでいた。
「だったら、どうしてわたしは生きてるんですか?」
「転生ね」
愛海の疑問にマリアンテがそう答えた。
「転生ってあれ? あの、死んだ世界とは別の世界で新しい人として生まれ変わるみたいな?」
「ええ、そうよ〜」
(でも、だったら私は赤ちゃんからなのでは? もしかして、こういう風に普通に会話しているけど、実は容姿は赤ちゃんでしたってオチなのかな?)
愛海は怖くなり自分の容姿を確かめることにした。
「あの〜、鏡ってありますか?」
「あるわよ。そこの扉の先が洗面所になっていて、そこにあるわ」
「わかりました」
愛海はマリアンテさんに言われた扉を開け洗面所に入る。壁にかけられた鏡で自分の姿を確認した愛海は「誰?」と首を傾げた。鏡に写っている姿に愛海は見覚えがなかった。もしかして、幽霊? と思った愛海は目を擦ってみる。しかし、写っている人は当然だが変わらない。それでも信じられない愛海は右手を挙げてみる。鏡に写っている人も右手を挙げた。続いて、両手で自分の頬を引っ張る愛海。また同じように鏡に写っている人も両手で頬を引っ張った。そして愛海はようやく自分だと認めた。そして、
「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎」
一旦、絶叫した。
「待って待って待って! どういうこと⁉︎ なんで金髪にエメラルドのような翠緑の瞳になってんの⁉︎ 私のオレンジ色の髪は⁉︎ そういえば、視線も心なしか高くなってるような……。だったら、胸もデカくしてよ! なんで胸だけ小さいでは済まないほどのままなの! おかしいでしょ!」
愛海はどさくさに紛れて自分の願望を吐き出す。
愛海は自分の体をあちこち触って他に変化しているところはないかを探す。そこへ、愛海の絶叫を聞きつけてカリーナとマリアンテが入ってきた。
「どうしたんですか⁉︎ ミカワさん!」
愛海は涙目になりながらカリーナに近づき、縋りつく。
「どうして……、どうして……、胸だけ変わっていないのぉ……」
「な、何のことですか……?」
「髪色とか瞳の色とか身長は変わってるのに胸だけ変化してないの……。どうしてぇ……」
「あらまあ〜、それはかわいそうに〜」
わざと胸を揺らしながら愛海を哀れむマリアンテさん。
(あなたには哀れまれたくないよ! 哀れむならその胸を半分分けてよ!)
愛海はマリアンテさんの胸を睨みつける。
「もう、そんなに熱い視線を送らないで〜」
(くっ! 腹たつ! 一回その胸を千切れるぐらい揉んでやろうか!)
肉食獣のように愛海は喉をグルルと鳴らす。
「それで〜、アミちゃんは今後どうするの? 転生したわけだし、お金もなければ、住居もないわけでしょ〜」
マリアンテの言う通り、今の愛海にはお金もなければ、仕事もない。それどころか、住居も頼れる人もいない。まさに、危機的状況だ。
愛海は普段使わない脳みそをフル回転させこの状況を打破するために思案する。
(う〜ん……、これしかないかなぁ……)
「あの、マリアンテさん。この家に住まわせてもらうことって可能ですか? もちろん、住まわせていただくので家事などはします」
この家に住まわせてもらう。それ以外に愛海に方法は思いつかなかった。
「私は別に構わないわよ〜。ただ、この家の主人は私じゃないのよ〜」
マリアンテは隣にいるカリーナに目を向ける。
「えっ⁉︎ もしかして、この家ってカリーナちゃんの家なの⁉︎」
「え、ええ……」
「うっそ⁉︎ 信じられないよ⁉︎」
愛海は国内外から注目を集めるほどのアイドルだったが、生活費とかを考えたら部屋を借りることしかできなかった。主に無駄遣いのせいで。
「もしかして、カリーナちゃんってお嬢様?」
「違うわ。ただの一般市民よ」
「カリーナ……」
マリアンテはどこか悲しそうにカリーナの名前を呟いた。それがどうしてなのか、今の愛海にはわからなかった。
「それにしても、一般市民でこのお家? すごすぎる⁉︎」
(もしかして、この世界のお金って貯めやすいとか? だったら、わたしもいつか立派な家を購入できるかなぁ……)
夢と希望がこの世界にはある。愛海はそう思った。
「それで、住まわせてもらうことって……」
「別に構わないわよ」
「本当⁉︎」
「ええ」
「やったー!」
これで、この世界でも生きていける! と大喜びする愛海。そんな愛海にマリアンテが質問する。
「アミちゃんは今後、この世界で何をするの? ずっと、この家の住み込みとして働くわけではないんでしょ?」
「それはもちろんです。ずっとお世話になるわけにもいかないので。でも、何をしたいかは決まっています」
愛海はハッキリと言い切った。愛海は、この世界にそういう職業はないともう理解している。死んで別の世界に来てしまった今、デビュー前からずっと支えてくれていたマネージャーの伊川もいない。最初はスカウトされて始めたものだったが、今では楽しくて幸せだったと胸を張って言える職業。それは――
「――わたしは、この世界でもアイドルを目指します!」
愛海の決意を聞いたカリーナとマリアンテは目を見開いて驚いていた。
「ミカワさん、この世界にそんな職業はないわよ?」
「だったら作る! わたしがこの世界で初めてのアイドルになってみせる!」
「見向きもしてもらえないかもしれないのよ?」
「それでもやるよ! 無謀だと笑われようと、わたしはもう一度、この世界でアイドルを目指す! どれだけ苦難な道でも」
「どうしてそこまで、アイドルにこだわるんですか?」
「やっていて楽しいから! わたしはアイドルを通して多くの経験をした。バラエティ番組に出演したり、ドラマに出演したり。写真集を出したり。他にもたくさん。体験したこと全て楽しかった。今のわたしがあるのは全てアイドルのおかげ」
愛海にとって、アイドルとして経験したこと全てが宝物でかけがえのないものだった。それほどまでに、愛海にとってアイドルという職業は、死んだ原因でももう一度やりたいと思えるようなものなのだ。
「それに、ファンと触れ合うのが楽しい。自分と違う価値観、意見を持つ人と出会うのも楽しい。新しい自分と出会うのが楽しい。新しい発見があるのが楽しい。何より、自分のパフォーマンス、楽曲を聞いて、多くの人が幸せになってくれたらって思う。というわけで、お世話になります!」
そうして、愛海の思いもよらない第二の人生が始まった。後ほど愛海はマリアンテに自分の死亡理由を聞いた。結果は過労死だった。
(高校生で過労死って……。伊川さんの言葉がフラグになったのかな?)
夕食後。愛海はベッドに仰向けに寝転び、今後のアイドル活動について考えていた。
「う〜ん……。この世界に機材がないんだよね〜……」
夕食の時にカリーナとマリアンテから聞いたのは、この世界には前世のような電子機器などの便利な道具がないということ。その代わりにこの世界の生活の基盤となっているのが魔法だ。本当に魔法は便利で、コンロがなくても火がつくし、水を出そうと思えばその場で出る。前世もそこそこ便利だったが、この世界はもっと便利なのだ。しかし、愛海にとっては不便だった。なぜなら、ライブを行う際に必要な音響機材や演出機材が一切ないから。なので、何か代替になるものを考えないといけないのだが……、
「何も思いつかない〜」
何一ついいアイディアが思いつかないでいた。愛海は何事も考えずに突き進むタイプなので考えることは苦手。
「それに、機材問題だけじゃなくて、衣装やライブをする場所も自分で確保しないと」
(そう考えると、わたしは多くの人に支えられてアイドル活動をやってきたんだなぁ……。せめて死ぬ前にお礼を言いたかった。まあ、なんの予兆もなく突然死んだからどうしようもないんだけど)
「うん! もう考えても仕方ない! まずは、できることからやっていこう! やってる最中に何か問題解決のヒントが得られるかもしれないし!」
愛海は何とかなるとそう信じ考えるのをやめた。
問題は山積みだが、一度に全て解決は不可能。愛海はとりあえず、身近なことからできて、尚且つ、アイドルにとって大切なことの一つであるダンスレッスンをすることにした。
「あっ、これからは振り付けも自分で考えないといけないのか……」
幸いにも一度、振付師の先生から振り付けを決める際の話を愛海は聞いていた。
「そういえば、わたしって魔法使えるのかな?」
この世界に暮らす全人類が魔法を使える。しかし愛海の場合、転生者のため使えるのかはわかっていない。
「明日、マリアンテさんに訊いてみよ。それにしても、カリーナちゃん美人すぎる」
あれほどの美人だったら。前世だと世界中が注目しているに違いない。食べ方もどこかのお嬢様かと思うぐらい綺麗だった。
(カリーナちゃんって目標とかるのかな? ないなら、一緒にアイドル活動したいなぁ……。容姿はもちろん、あの鈴のような透き通る声も素敵だし。誘ってみようかなぁ……)
「ふぁ〜……。今日はもう寝よ」
愛海は静かに目を瞑り夢の中へと入るのだった。
異世界でもアイドルを目指します! @annkokura
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