第1076話 ごちそうさま!

「……なんか、お店紹介して貰ったのにすみません」

「……ダンジョン食材、侮ってました。というか出てくることを想定してなかった」

「けふー。食べた食べた。いやー、すみません。自分も知り合いの紹介ってことで油断してました」


はい、ランチが終わってから社長さん達と俺はお互いに頭を下げあってます。

蔵馬さんのランチ、大変美味しくいただきました。

他のメンバーも満足げ。

女性陣が思ったより食べてたなー。

流石ダンジョン食材。

今はねおばとビリ関係なくライバーさん達はコーヒーを飲みながら話をしている。


「それにしても……本当にこの値段なんですかね?レシート貰ってきましたが……」

「カツカレーが2500円は高級店と思えば納得ですが、ダンジョン食材だと考えたらとても安い……」

「さっきのコックさんが自分で取ってきたり、知り合いから安く仕入れているから、って言ってましたし庶民にはありがたいことですよ」

「「…………」」


……あれ?なんかジト目で見られた。

今回の料理、俺以外で単品でいちばん高いのが隅田川社長が食べられたカツカレー。

次がマネさんが食べたビーフシチュー2160円。

……しれっと高いの食べてたんですねマネさん。

他の料理も1000円台だからとてもお財布に優しいです。

みんなが気絶してる時に話してたけど蔵馬さんとオーナーさんが月に数回ダンジョンでまとめて狩りをしてきて作っているそう。

卵とかも亜人の街で買ってきたりしてそこまで高くないそう。

美味しいことはいいことです。


「けど、なんでここまで流行ってないんでしょう?」

「店の作り?そういえばクチコミもそんなになかったですね」

「元々亜人向けのお店だそうで。俺も知り合いから教えてもらったからたどり着けたみたいですよ」

「へー」

「本当に隠れ家だったんだ……」


実際は俺の魔力が幻覚魔法を貫通したからなんですけどね。

オーナーである酒呑童子さんが『自分と同程度の亜人にしか飯を出さへん!』と言って結界をかけているそう。

結界を破るには地上で一定量の魔力を放出できる人だけ……

……地上で魔力を出せるって、人間じゃ無理じゃね?

いや、俺が出来るからやれないことは無いのか。


「また来てみたいと思いましたが、これは田島さんがいないと無理かもですねー」

「うちのライバーで美食家をうたってる奴がいるのでそいつに食レポとかさせてみたかったですねー」

「あーそれもいいですねー。ライバーさんの食レポ、楽しいですもん」


人が食べているところを見るのもまた配信の楽しみです。






―――――――――――

閲覧ありがとうございます!


昨日は久しぶりに休みを取って文学フリマ福岡に行ってきました!


楽しかった!!!


絶賛筋肉痛ですがいいリフレッシュになりました。


さ、6連勤頑張ろ(b・ω・)b


星、ハート、コメントよろしくお願いします!


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