第1073話 オムライスの具材
「モグモグ……チキンライスも美味い。トマトもそうですけど鳥も美味しいですねー。コカトリスですか?」
「……その量黙々と食べて感想言えるなんて、流石だな兄ちゃん。それ、大入道達をボコすために作ったんだが……その鳥は名古屋原産、コカトリスの亜種の名古屋サラマンダーコーチンってやつ。普通の名古屋コーチンよりも歯ごたえある弾力が特徴。その弾力を生み出すのは筋肉!あまりにも強靭故に遠距離武器は反射するほどだ」
「……それ、討伐できるんすか?」
超特大オムライスを頬張りながら蔵馬さんとおしゃべり。
もぐもぐ……( ゚Д゚)ウマー
オムライスは絶品です。
卵はパラダイスレインボーバードの無精卵でふわっふわになのに味が濃厚。
スプーンを入れた時に入れた感触がほとんどなかったのには感動です。
上からかけてあるトマトケチャップと一緒に食べるとなお卵の旨みが感じられる。
ケチャップも酸味強めだけど後味スッキリ。
中のチキンライスも絶品です。
中の鶏肉が美味いのなんの。
ちょっと固めのお肉だけど噛めば噛むほど鳥の旨みが口の中に広がり飲み込むとお腹の中から全身に広がっていく……
いやー、オムライス最高ですね!
10キロ超だけどこのペースなら30分かからないかもなー。
「……はっ!俺は一体……あれ?牛丼?俺、飯を食べて……」
ふと声がしたので振り返る。
ねおばの方の席に座ってた方が復活したみたいだ。
いちばん早かったってことはダンジョン食材食べてたのかな?
それでも気絶するってことはとんでもない事だけど。
「お、兄ちゃん。復活したかい?どうだ、美味かったろ?アメリカ産バルクアップバッファローの牛丼」
「バルクアップバッファロー?!タンパク質が普通の牛の4倍あり、ボディビルダー垂涎の牛肉!……社長が年末の闇鍋で持ってきてスタッフに止められたやつじゃないか……」
「へー……くんくん。あ、この香り。この前のオークション会場で嗅いだ気がする。そんなお肉なら食べてくればよかったなー」
あの時はバビロニスタンのロナスさんが挨拶に来たりとか有名人が来て握手したりしてたから。
今度通販してみようかな。
エクスに頼めば送ってくれるやろ。
「ま、兄ちゃんの意識が戻ったならよし。まだ温かいだろうからさっさと食べな」
「は、はい……って田島さん!?なんですかその黄色い塊?!」
「あ、オムライスです。食べてみます?」
「……結構です」
美味しいのにー。
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