第1056話 ひと休み
『へー!明日忙しそうだねー。私も手伝った方がいい?』
「大丈夫さー。今日は箱根でのんびりしときー。ゆり、明後日から戦場でしょ?身体休めないと」
『そうだけど……あらたも同じでしょ?』
「まー、うん。それはそうだけどねー」
そこはポーションでどーにかしますから……多分。
エクスとシュート伯爵に付き添って秋葉原で色々買い物した後、1度解散してホテルに戻ってきました。
いや、どこからか情報が漏れたのか俺たちの事バレたっぽい?
アニメカナ出たら人混みがすごいことすごいこと。
握手とサイン求められて大変でした……
いちばん多かったのはエクスだけどね。
すげー嫌そうにサイン書いてたけど。
シュート伯爵はファンサしまくりでした。
さすがコミケでコスプレしてるだけあるね。
投げキッスまでしてキャーキャー言われてたよ。
流石にやばいと思ったのでササッと逃げてきたわけです。
この後、シュート伯爵行きつけの店に行くらしいのでついて行く予定。
……シュート伯爵の行きつけってだけで何かある予感がするけど。
今はゆりに電話中。
ゆり達は箱根で友達とまったり温泉旅行中です。
明日の夕方に帰ってくる予定になってる。
『箱根、温泉がダンジョンの中にあって凄かったよー。お風呂に入る前に移動だけでしっかり汗かいちゃった』
「……それはそれでどーなん?風呂上がってもまた汗かいて出てくる感じだよね?」
『うーん、職員さんいわくゴブリンしか湧かないし、一緒に温泉にも入ってくれて襲われないってさ。今日も一緒に入ったけどのんびり泳いでたよー。汗もサラッと乾くからホテルに着く頃には綺麗になってた。ほんと謎だよねー、このダンジョン』
お、おう……そーなのかー……
これもダンジョンの不思議ってやつですね……
ちなみに、ダンジョンは基本年齢制限があります。
普通のダンジョンは13歳以上からしか入れません。
モンスターの出現頻度がほぼないところや、ダンジョン探索が済んでアイテムもほとんど出ないようなところは小学生からはいることが出来る。
ウチの子はちりちゃんが7歳、りゅうくんが4歳なのでどちらも普通は無理です。
けど、箱根の温泉ダンジョンだけは親御さんと同伴であれば大丈夫なんだそう。
何ならゆりの知り合いもついてるから問題なかったそう。
ゴブリンしかいないし、何なら箱根は一緒に風呂に入れる事を売りにしてる。
……ありえないよね、普通。
こっちから攻撃しないと襲ってこないかららしいけど大丈夫なのかね。
「……ちりちゃん、ゴブリンに攻撃とかしてないよね?電話してるってことは大丈夫なんだろうけど……」
『うん。最初に小突きに行っちゃったけど、ゴブリンも慣れたのかかわしてたよ。その後手で水鉄砲作ってちりちゃん達と遊んでたよー』
「……へ、へぇー。そうなんやー……」
……か、かわすんだ、ゴブリン。
てか、やっぱり攻撃しに行ったのね、ちりちゃん!
後水鉄砲で反撃させとるやないかい!
全く……人間慣れしてるゴブリンで助かった……
……のかなー?
――――――――
閲覧ありがとうございます!
ゆりはゆっくり休んでいるようです。
家族の絡みはコミケ編で!
……大渋滞になりそうで不安だ。
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます