第1050話 漫画は紙派

「……お、大鬼を滅する者の新刊出てるのか。狩人※狩人も新装版が。もう完結して数年経つな。初版で揃えているが買っておくか」

「サラッととんでもないこと言うなよ。狩※狩って何年前の作品だと……」

「カッカッカッ!エクスは何でも読むからな!シャランプからマシンガン、最近は赤騎士も読んでるよな?」


いつも思うけど、とんでもない量の漫画読んでるよなーエクス。

シュート伯爵の付き添いで漫画を買いに来たけどサラッとエクスがとんでもない量買ってます。

片手で持ってるけどそろそろ天井につくぞ?

店員さんが慌ててカゴ持ってきたからな?

エクス曰く、漫画は紙に限るらしい。


「……電子コミックはいつ消えるか分からないからな。紙なら残り続ける」

「……ネットの海に心底浸かっているお前がそれを言うか?」

「カッカッカッ。ネット漫画はアプリで沢山読めるがそのサイトがいつまであるかは分からないからな。紙ならたとえ10年、100年経っても読めるぞ」


あー……なんかネットニュースとかで見たな。

電子書籍がサイト閉鎖に伴って見れなくなったとか。

その話を聞くと書籍を買って家に置いとくってのはいいよねー。

俺も基本は書籍を買って手元に置いておきたい派なので少しわかる。


「……それに、書籍を買えば少なからず作者に還元されるしな。無料で読むよりは貢献出来るだろう」

「あーね。それはそうだ」

「カッカッカッ。作者あっての作品だからな。ふむ、それなら吾輩も買い込むとしようか。ダビ娘の灰被りの王の16巻と小説版ダンジョンハンター4Xと、あぁ、破壊神さまの新装版とー……」

「わ!伯爵!積みすぎですって!倒れますよ?!」


この亜人たち、買い方エグすぎ無い?!

このペースだと店の在庫枯らさない?!







「……ま、電子書籍サイトのサーバはウチが管理してるからバックアップ済みだから今後1000年、いつでも閲覧出来るんだがな」

「おいコラエクス。それ、ハッキングって言うんじゃねぇか?サラッと犯罪を犯すなよ」

「……偉大なる先人はこういった。『バレなきゃ犯罪じゃないんですよ』……後ニホンのセキュリティは甘いぞ?もう少し警戒心というものを持った方がいい」

「カッカッカッ。機械神が動いたらこの世界のコンピュータは全部ハッキングされてしまうぞ。いや、もうハッキング済みか?」

「…………」


おい、そこ黙るな。








――――――――――

閲覧ありがとうございます!


よくよく考えたら某漫画の吸血鬼伯爵の姿でウッキウキで漫画買ってるんだよなー……


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