第1037話 事の顛末

「さてさて、吾輩の城にこれほどのメンツが揃うとは……あぁ、皆まで言うな。考えさせてくれたまえ」


そう言うとシュート伯爵が眉間に手を当てる。

メイド?達はそのままスタスタと城の方へ歩いていく。

あ、お仕事お疲れ様でーす。


「……はっ!さては吾輩の新刊を買いに来たのか?!」

「……んな訳あるかボケ。お前今年も新刊落として去年の夏コミのコスプレ写真集じゃないか。そろそろ新刊出せとあれほど……」

「やーだーやーだー聞きたくなーい」

「……何じゃろ、話進めてもええか?」

「ゴホン、冗談だよ冗談。アメリカンジョーク!詳しくは知らんがね!イサマ君もいるということはオーガについてだろう?」


シュート伯爵が尋ねてくる。

概ねその通りですな。

今回は下見って感じではあります。

……豪鬼さんはやる気満々ですが。

俺とエクスは帰りたいです。

葛葉さんとイサマさんは付き添いなのでなおのとこ帰りたさそう。


「友人、故郷、町、どうなった?」

「イサマ君、町は無事だよ。オーガはとりあえず安全にはなったよ。話し合いをしてあと数日すれば無事に皆戻れるはずだ」

「……良かった」

「……安全?伯爵、お前何をした?相手はデーモンオーガと聞いているぞ?並の魔法や体術では気絶しないはずだが?」


エクスが訝しげに尋ねる。

豪鬼さんを参考に考えると波の攻撃は効かなそう。

いや、脳筋って話ではないよ?


「なに、話してみたら無類の酒好きとのこと。ならばと思い吾輩の秘蔵酒をしこたま飲ませてやった。ついでに麻酔弾もお見舞いしておいたぞ!『酒のツマミになる』と言ってバリバリ食べておったが」

「……何してるんだ。まぁ、オーガは酒好きが多いと聞くが、そんなに飲ませたのか」

「酒か!深淵の酒は気になるぞ!」

「これ!酔っぱらいは黙っておれ!……全く。なら平和に解決したのかの?」

「うむ、今のところはな。爆睡してるから寝て起きたらまた話を聞く予定だ。あの感じなら数日は寝てるだろうな」


……どんだけ酒飲んだの、そのデーモンオーガ。

豪鬼さんでも親父いわく4升飲んでもケロッとしてたって聞いたけど、そのレベルじゃないよね?

とりあえずシュート伯爵から色々と話を聞けました。

豪鬼さんはデーモンオーガと殴り合いができなくて残念がってたけど、平和が1番です。

イサマさんもほっとした表情をしてたし、良かった良かった。







―――――――――

閲覧ありがとうございます。


本日よりなろうにも投稿始めました。


記念投稿なのでどのくらい書くか未定ですがとりあえず12月まで続ける予定です。


時間が足りない!!!


星、ハート、コメントよろしくお願いします!



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