第307話 天草帝を捌く

「いやー、疲れた疲れた。サヒーリ王女、お怪我とかはありませんか?」

「大丈夫です。タジマさんも大丈夫ですか?」


サヒーリ王女に怪我がなくてよかった。

イミウル君もしっかり守ってくれていたようでよかった。


「イミウル、とり食べれるようにしたい!羽毟る!持ち帰りが楽!」

「お、行動が早い!一旦回収してからセーフゾーンでやろうか。1羽はそのまま食べようねー」

「え?もう食べるんですか??早くないですか??」

「しっかり動きましたからねー。お腹がすいてしまって。さっき休憩したセーフゾーンまで戻りましょう。そもそも今日の予定は下層ボスの撃破でしたし」

「ま、まぁそれはそうなんですけど……切り替えが早すぎて……」


いつもこんな感じなので。

モンスターの肉、食べると元気になるんですよー。

まぁどっちにしてもそのまま持っていくより捌いてから持ち込む方が買取がスムーズになるんですよ。

最近、福崎さんたちに無茶かけてましたしね……




そんな訳でセーフゾーンです。

とりあえず3羽の天草帝があるけど、食べるならイレギュラーだよね!

俺を蹴り飛ばしたやつだからね!

さぁて、どう調理してやろぅかぁ……


「た、タジマさん?目がヤバいですよ」

「うん、やばい!」

「はっ!気付かぬうちに闇落ちしてた!」


弱肉強食の世界ですからね。

こんなことで怒ってちゃいかんですな。


天草帝は元の天草大王の味、肉質はそのままに身体が大きくなった鶏なので部位もほとんど一緒。

羽を毟ってから血抜きして各部位ごとに分ける。

羽毛は専門の業者に持っていくとふかふかの布団にしてくれるらしいから取っておく。

買取いくらになるんだろうねー。

骨からも出汁が出るから美味しいスープになるからこれも取っておく。

これで水炊きとかしたら絶品だよね。

確か博多に専門店があるらしいよ。


「とりあえずモモと手羽先を食べましょうか。残りはこっちに入れてください」

「真空パックですね。これは心臓?大っきいですね」

「こっちの羽、毟り終わった!」

「ありがとう、イミウル君。それも解体するからこっちに持ってきてー」


何だかんだこういう作業するの楽しいよね。

王女様にやらせてしまってるけど、何でも日頃ダンジョンに潜った際は解体をやっているらしく、慣れた作業で解体されてたよ。

俺より上手いのは内緒!






――――――――――

閲覧ありがとうございます!


そろそろ飯配信しないと怒られそうなのでやります!


鶏肉はしっかり焼かないとですね!

……ほんと、生焼けはやめましょう。

マジで。



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