第138話 四つの太陽

「私の名前はケツァルコアトル。『風鳥神』、探索者としてはケルー・アトルートね」

「と、トラロックです!『炎雨神』とも呼ばれます。探索者名はトロ・ロロンク」

「『翡水神』チャリチウトリクエよ。探索者としてはチャーリー・チウトエルって名前よ」

「……まって、頭が追い付かない」


サオリンが頭を押さえて座り込んでしまった。

今は気絶したサオリンを奥の個室まで運んで介抱して目が覚めたところ。

まぁ神様がいることも驚きだけど探索者やってるってのも驚きだよね。

聞いた話、この四人で『四つの太陽』というチーム名で活動してるそう。

ランクはもちろん全員SSSランク。

……まぁ神だしね。

普通の人間じゃ到底叶わないよね。


「今日は小遣い稼ぎもかねてラスベガスまで来たんだけどあーさんが来てるって聞いたからね。挨拶に来たって訳よ」

「ケッチャン、あのからみは酷ですよ。そもそもテッチャン以外元の姿でしか会ってないじゃないですか」

「う……そういえば……でもコイツ、無駄に直感がいいから分かると思ったんだよー」


チャーリーさんに諭されて小さくなるケルーさん。

ちなみに4人の中だと呼び方はテスカトリポカがテッチャン、ケツァルコアトルがケッチャン、トラロックがトロ、チャリチウトリクエがチウチウらしい。

とりあえず部外者がいるところは探索者名で話そう……

いらん詮索が入っても大変だしね。


「あーさん、この四人とどこであったの?」

「あー、この四人は深淵1区のジャングルだよ。あそこはアステカ文明が崩壊せずに残った場所だったんだ」


深淵1区は巨大なジャングルだったけど、奥に文明があって、そこがアステカ文明の都市だったんだよね。

正確にはアステカ文明と姉妹都市だったらしいけど。

そこで色々やってるときに出会ったのがこの四人、あのときはそれぞれ人の姿はしてなかったけどね。


「……うん、ビッグニュースだけどニュースに出来ない案件だわ」

「……すまんなー。こういう話題しかなくて」

「うん。何となく察してたから……最悪誤魔化して昔『四つの太陽』が熊本来て仲良くなった的なとこでまとめておくよ」


すまん、今度飯おごるわ……




――――――――――

閲覧ありがとうございます!


アステカ神話、学生時代にはまって調べてましたけどほとんど覚えてなかった……


本当は5つの神がいるみたいですが1人、神様の仕事が忙しいので四人で活動してる設定です。




星、ハート、コメントよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る