第136話 オークション
「チャイナ服を着てる女子二人が『風双姫』、隣の三人組は『三龍頭』。あそこの5人はイギリスの『インペリアルキャッスルズ』」
「……はえー、どっちもSSランク?」
「そうそう。あ、歩いてきたのはドイツの『黒狼』、その後ろがルーマニアの『赤棘姫』両方SSランクだけどほぼSSSランクに上がるのは確定してるそう」
はー、なるほどねー
オークションが始まるので早めに会場に入って他の参加者を観察中。
俺はVIP席らしく、回りは探索者ばかりだ。
徹夜したけど顔と名前が一致しなかったのでサオリンに教えてもらってるナウ。
……いや、1度会って、歩き方とかを見たら覚えられるんだけど全くあったことないとね。
それにしても各国のSSランク以上がゾロゾロとやってくる。
「あ、あのバンダナ。この前『ランダムラッシュ』でしゃべったことある」
「あー、彼は『ライトニングフェニックス』ってチームのリーダー。名前はマロー・カーン。アメリカのSSSランクの探索者よ」
「へー。この前軽く話しただけだから分からなかったよ。やっぱり強い?」
「当たり前でしょ。通り名は『光速』、無詠唱で魔法を使えるのはもちろん、発動までも早すぎて隙がない。アメリカ最速の男とまで言われてる」
無詠唱は俺も出来るけど発動までに2、3秒はかかるからなー。
そこを短縮するって流石はSSSランク。
たぶん俺と同じく亜人の加護を持ってるか、それに近い装備品を手に入れてるんだろうな。
「あとラスベガスのギルドマスターのリリアさんの旦那よ。リリアさんも怪我で引退してるけど『死を呼ぶ薔薇』と呼ばれてた元SSランクよ」
「マジで?!全然気付かなかった」
やっぱり人は見かけによらないんですなー
席もほぼ埋まってきた。
時間もいい頃合いになり、開始のアナウンスとともに音楽が流れ始める。
いよいよオークションの開始だ。
―――――――――――
閲覧ありがとうございます!
オークション編(参加編)始まりです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます