第134話 報告

はい、ダンジョンから戻ってきてリリアさんの前です。


ダンジョンに潜ってから2時間立たずに俺が戻ってきた上に討伐したと言ったら問答無用で応接室に連れていかれた。


とりあえず討伐報告をかねてピエロとの戦闘を見て貰う。




改めてみるけどアイツの攻撃、えぐいよな。

全方位から黒い玉打ち込まれてたのか。

あ、腕がなくなる呪い、結構えげつないのなー

動く度に消えるスピードが上がってたんだ。

気付かなかった……

結構ギリギリの戦いだったのか……




「……どうです?」

「……どうですと聞かれましても……この映像が本物か証明……することもないでしょう」

「一応討伐の証拠として『黒豹神の鏡』からマコーの亡骸を出せますよ?どういう見た目になってるかは保証できませんが」

「お断りさせていただきます。これ以上見ると吐いてしまう」

「承知しました」

流石に美人さんが吐く姿はみたくないな……


「アメリカギルドにこの動画を共有させていただきます。改めて確認ですが、深淵のモンスター、いえフラクシアの連中がこの世界に来ることはないですか?」

「ないですね。そもそも深淵とこっちの世界は帰還ポータルでしか繋がっていませんし、帰還ポータルは人間しか使えないので」


あのピエロに聞いたんだよね。

深淵から俺たちの世界に来ないか。

回答としては魔力が薄く、身体も弱い人間は労働力としても魅力がないので眼中にないそうだ。


「あのピエロ曰く『実験にも使えないゴミを飼っても仕方がない』と。フラクシアの目的は領地拡大と軍事力の増強なので、こっちの世界は魅力がないそうで」

「……人類が下に見られてることには、腹が立ちますが侵攻されるリスクがないのは救いですかね。情報ありがとうございます」

「いえいえ、もとはといえば俺がリスクを考えずにアイツと交流してしまったことが原因なので」


本当に申し訳ない。



後日リリアさん経由で動画がアメリカ本部に行き、そして国際ギルド連盟まで情報が行ったそうだ。

深淵の情報、その他いろいろなことがあり俺の探索者資格の剥奪や、永久投獄は絶対にないそうだ。

むしろ世界中のダンジョンに潜って深淵を調査して欲しいと依頼が来たほどだ。

流石に仕事があるので一旦断りをいれた。

個人的には探索者資格の剥奪よりも永久投獄で妻や子ども達と離れ離れになるほうが辛いから嬉しい。


余談ですが、後日アメリカギルドから報酬金として1000万ドル、ポンと頂けました。

やったね!




――――――――――

閲覧ありがとうございます!

ダレティ編終了になります。


……結局名前付けしたのにピエロ呼びで終わったなー


あ、フラクシアについてフラグをたてたっぽい感じを出してますが当分出ません。


……次は深淵探索したときかなー

……けど他に書きたいことが多いからなー



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