第125話 ピエロとの話

ピエロとの雑談?は続く。

とりあえず敵対の意思はないらしいからいいか。



「クリスタルタートルはワタシが生首でいるときに不敬にも食べやがったやつでしてね。飲み込まれたあとそのまま取り込んでやりましたよ」

「……うげぇ」

ピエロは俺が深淵から帰還ポータルで帰る際に置いてきたはずだったんだけど、そのままこちらの世界まで来たようだ。

帰還ポータルは深層までしか帰れなかったはずだからそこでクリスタルタートルに食べられてたそう。

メインポータルを使って世界中を渡り歩いてこの『ランダムラッシュ』まで流れ着いたそうだ。

……深淵のモンスターつれてきたの俺のせいか?

こればれたらヤバイよね……

「……ゴングさん、配信って終わってます?」

「絶賛配信中ですね!同接1000万に到達しそうです!」

ウゴゴゴ……これはまたギルドに怒られるやつー!

というより探索者資格剥奪の危機?

俺が頭を抱えている間にネクロさんがピエロに質問していた。

「ダレティさん、クリスタルタートルは深層のモンスターですよね?なんで中層まで上がってきてるんですか?」

「それは欲が一番濃い階層だからですよ。下の階層だと『ダンジョンを制覇したい!』『強いモンスターと戦いたい!』といった単純な欲望を持つやつしかいなかったからですね~。全くワタシたちフラクシアの民とは大違いですよ」

「……モンスターも欲を持つんですね」

「モンスターとは失礼な。フラクシアの民は戦闘を愛し、科学と魔法の深淵を目指す崇高な民なのです」

「へ、へー……」

「あ、ネクロさん。それ嘘ですから。そいつら人体実験とか平気でやるようなクズですから」

「ワタシたちの目的を理解できないゴミどもの台詞ですな。あ、やめてください。拳を振りかぶらないで」


全く……フラクシア、特にピエロとか魔法を研究してる奴等はマジで思考がぶっ飛んでるんだよな。

奴隷を酷使するだけならまだしも実験のために自分の身体弄るのは当たり前、みたいな発想だからな。


一応研究者以外はまともな思考をしてたよ。

騎士っぽい奴とかゴリゴリのマッチョマンがピエロを軽蔑してたし。




「久しぶりによく喋りましたよ。ここに来るのはクリスタルを欲しがったり、権力を手に入れようとする欲にまみれたヒトばかりだったのでね。……久しぶりに強い魔力を感じたので出てきたらワタシを殺した相手とは。」

「殺してはないだろ、生首にしただけだよ」

「……普通なら死んでますよ、それ」

「……行動だけは一般人だと思ってたのに」

「ゴングさん、ネクロさん。ジト目で見ないでください……」


これこそ若気の至りってやつです……



―――――――――

閲覧ありがとうございます!



ふと小説を読んでいると『MFブックス10周年記念コンテスト』というものを見つけました。


応募資格は10万字以上だそうで。


……一応10万字は超えてるので応募してもいいですかね?


こんなにも文章が異様に短いやつが応募しても大丈夫ですか?


完結する予定は当分ないんですけど応募してもいいんですかね?


悶々と考えながら小説を書いてます。



星、ハート、コメントよろしくお願いします!

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