第40話 討伐履歴の確認


季節はあっという間に過ぎて夏になりました。

ダンジョン探索者保護法の改正もサクッと国会で可決され、8月1日から施行された。

給付金とかの採決は遅いのにこういうやつは早いんだよなー、と毒づいてみる。

仕事場でネットニュースを見ながらボヤいていると週末になり、長嶺さんから直々に連絡があった。

自分のランクを確認するとのことで、ある場所に来てほしいとのことだった。

場所は熊本県ギルド本部と思っていたけど、別でお願いされた。

とりあえず車で向かおうかな。





「……てなわけで、やって来ました熊本城!いやー、久々に来たなーここ」

呼び出されたのは熊本では一番有名なダンジョン、熊本城ダンジョンだった。

長嶺さん曰くランク上げの希望者が多く、ギルド本部では裁ききれなくなったとのことで受付センターを設けたそう。

まぁ、みんなランクアップしたいよねー。

受付に福崎さんがいるらしいので探していると、奥で手を振っているのを見つけた。


「田島さん、こっちでーす」

「お疲れ様ですー。今日はよろしくお願いします」

「はい、田島さんならSランクは確定ですから今から調べるのが楽しみです!」

「……その言い方だと不安しかないですけど」

「まぁまぁまぁ、とりあえずギルドパスをだして貰えますか?」


俺はギルドパスを財布から取り出す。

ギルドパスはダンジョンに入るのに利用するだけだと思っていたけどどうやら討伐したモンスターを記録できるようで、今回の法改正でその情報からランクの昇格を出来るようにした形らしい。

……倒したモンスターの数なんて覚えてないから不安しかない。

福崎さんはなれた手付きでギルドパスをカードリーダーに差して受付の機械を操作する。

ピピッと言う音がなり読取用端末が動き出す。


「さてさて、分かりやすいように今までの討伐履歴を出力できるように変更してっと……じゃあ、スタート」


福崎さんの合図で読みとりが始まった。

ピーヒョロロ……

マシーンが動きだし、すぐに印刷機から紙が出てくる。




カシャカシャカシャ……





……開始して30分が経過。

紙の山が出来ていますが、まだ終わる気配がありません。


「……田島さん、これはやりすぎでは?中学からやってるって聞いてましたけど、ゴブリンが3万匹を超えてるとはまだいいとして、ミノタウロスも8000超えてるのは異常です!オークも1万超えてるし、何なら上位種のモンスターまで4桁討伐って何してたんですか!」

「……すみません」




肉が美味しくて美味しくて……





―――――――――――

閲覧ありがとうございます!


嬉しくてPV数を書いていましたが皆様のお陰で毎日たくさん閲覧していただいております!


……そろそろタイトルから説明文に移動させた方がいいかと思ってきているこの頃でございます。


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