第17話 いざマンティコア焼きを食す!


『幸運ですか……そんなことあります?:イオ@D3G』

「そうそう幸運です幸運。そんな日もあるってことで」


そういって一旦コメント欄からマンティコアの尻尾に目を移す。

ひっくり返してゆっくり焼いていく。

周りには美味しい香りが漂ってきた。

おー、節から美味しいエキスが漏れてきてる。


「これは旨そうだなー、カニとかに近いって感じだけど香りは鶏肉に近い?」

『マンティコアは獣だから鳥っぽいのかな?:アニー』

『食べたことないから分からんに一票:紅生姜』

「デスヨネー……まぁとりあえず1本いってみますか」


網から下ろして皿に乗せる。

1本といっても俺の腕と同じぐらいある。

殻を割ってなか身を取り出してみる。

殻は焼く前よりは柔らかくなってるようで押すだけでパリパリ割れていく。


「おっほー、ふかふかだー。肉厚ー」


殻を剥がすと白い身が溢れだす。

テレビとかで見るカニの身を思い出すふんわり感、だがしっかり詰まっていることが分かる見た目だ。


「とりあえず最初はそのままいただきます……あむ」


箸で崩して一口ぱくり!

その時、口のなかで旨味が爆発した。


「うっま!これはヤバイ!超うまいやん!」


最初にガツンと旨味が襲ってくるが、緩やかに甘味が訪れる。

身のジューシーさは油とも言えるもので焼いているのにみずみずしさを感じる。

正直カニの味が分からないので、比較はできないがこれは肉だ。

例えるなら霜降り肉、しかも特上。


「うめぇ……米欲しい……」


もうこれは米が欲しい。

ダンジョンに米とか持ち込むのは控えてたけどこれは米がいる。


『がちで美味しそうだなー。食レポが下手なあーさんがちゃんと食レポしてる:アニー』

『本当に美味しそうです!ご飯しっかり食べてきてよかった……:イオ@D3G』

『コナさんコナさん……もしかして、もしかするかな?:紅生姜』

『……多分紅さんの考えであってるんじゃね?:コナモン』


初見さんもアニーも反応がいいな。

そういえば紅生姜とコナモンの反応が薄いけど、何かあったのかな?

はふはふ、これ、まじうめぇ……


『コメントで失礼だと思うんですが質問させてください。イオ@D3Gさん。貴方、もしかしてダンジョン三人娘の園田伊桜さんですか?:コナモン』






……は?マジ?






――――――――――

まだまだ下書はあるので余裕はありますが

1日4話は記念の時だけにしたいと思います……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る