ぼくの見た時間

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（145文字）

お、面白かった〜〜！
透明感のある、壮大な内容でした。自分の時間を大切にしたいと思わせてくれる素敵な作品です。

この作品は、時間と生命、そして自己の存在について深く探求する物語です。

「ま、いいや」ながいながい夢がおわって、そして――あたらしい時間がはじまるんだ。

主人公が自分自身の時間を探し求め、最終的にそのように「生きたい」という決断をくだす様子は、強い感動までもたらしてくれます。そして、鏡の中の世界と現実世界との対比は、永遠と一時性、変化と静止の哲学的なテーマを巧みに描き出しています。素晴らしい人間ドラマだと思います。

最後まで心地よい余韻を残してくれて、ありがとうございます。

　

読みはじめてすぐ、ストーリーを体験しているような感覚となりました。
鏡の中や、時間の表現が独特で、感性が磨かれていくようです。

誰もが経験したり、思ったことのある僅かな事が、随所に散りばめられています。それが納得を生みだし、最後まで読んで良かったと思える物語となっています。

おすすめ！

児童文学の体をしていますし、実際自分が子供時代にこの作品を読んだら大いに感動し影響を受けていたと思います。
僕の好きなアーティスト、BUMP OF CHICKENの『睡眠時間』という楽曲と似たテーマを感じました♪

ただ、僕が思うのはこれは大人にも響く作品なんではないか、ということ。
大人になって仕事をして休みの日は趣味を満喫して、そんな日常の繰り返しで時間は過ぎていく。
大人になると立ち止まり、自分の人生を振り返るのはなかなか難しいことです。

自分は何の為に生きてるんだろう？
自分はこの人生で何を残せるんだろう？

日常から離れてそんな大事な事を考えさせてくれる素晴らしい作品です♪