第109話 罰は鞭打ち
まだ、下半身丸出しの、領主スッチン、顔ボロボロ、椅子にお尻を尽き出し、お腹を乗せてすわり、次女がお尻を冷やしている。
涙声で、ギルド内で大喧嘩について、刑を執行すると言い出した。
ダムロンを始め、顔なじみの冒険者の名前が読み上げられる。
逃がすな、取り押さえろ!
なんだか、まじめに見に来た私が馬鹿みたい。 ちなみに 10発耐えた人は一人もいなかった。 9発耐えたのがダムロン、1発も叩かれずに失神したのが、3ヶ月前に冒険者になった男だった。
5発以上耐えた人のお尻にはポーションがかけられ、その場で治療、以下の人は、叩かれなかった分、自然治癒になる。
沢山の大のオッサン冒険者がフルチンで子供のように泣き喚くのを見たせいで、大人の男性に対するイメージが崩壊、崩れてしまった。
横でメモを取りながら一人興奮しているスワニー、完全に冷めてしまった。
エレナの言葉によると、ダラムの冒険者は以外と根性があるらしい、ムンベルクの領地だと、3発が限度だとか。
ギルドの貸し研究室、「 へー こんなところで 」 魔法攻防を持っていないことに驚いている。
「 部屋では、危なくて魔法使えないからね 」
「 ちょっと 納得しないでよ! 」
私は、研究している魔法について、ノートを見せながら説明、封印の魔女様の教えを頂いている、魔女エレナは、私とは別次元ねとため息を付くと、得意な魔法を見せてくれた、鉢植えのプランタに呼びかけると、みるみる大きくなる。
子供の頃から、植物の声が聞こえるような気がした。
両親と畑仕事をしているとき、魔獣に襲われ、畑の植物が自分を守ってくれた、それが魔法に目覚めたきっかけだとか、両親はその時殺されてしまい、8歳の女の子が生きていく為に、植物を操る練習を、それこそ死にもの狂いで、いつの間にか、魔女と言われ、周辺の村々を守るという、契約を結び、今に至る、魔法について、これまで、誰からも教えてもらった事さえないという。
自分を恐れ、へりくだる村人達、力が無かった子供の頃、周りから受けた虐待、気が付いたら一人、それにどうしても、自分と同じ人間だと思えない。
私は、魔法は使える、強力な魔獣も駆除できる力がある、魔法を研究するのが好き、それ以外は、誰かにやってもらわないといけない、美味しい食べもの、寝る所、掃除、魔獣の討伐に関する契約。
全部人任せ、魔法が得意な人--私、 料理が得意な人、宿を経営している人、こうした場所を提供してくれる人、面倒な手続きをやってくれる人、人それぞれ、顔も体も違うし、得意物が違っているだけだと思っている。
すぐ泣くし、怯えるし、漏らすし、矜持やプライドが無いのに、私はそこまで、心を開けないとエレナは言う。
封印の魔女様は、エルフで、魔法が使える、もともと長寿、魔法があると、もっと長寿、若いころは人とかかわっていたが、とっくに亡くなってしまい、最近はほとんど接点がなくなり、関心が無くなったという。
ヤッパ人それぞれ、情けない様子を観過ぎてしまい、軽蔑、そうでも無い。
長く話し込んでいたようだ、ギルドの食堂? 酒場のほうが雰囲気的にピッタリ。
魔女エレナとその仲間、どうやら、暴れたりしないというのがわかってきたようで、今回はモニュメントに変身する人はいなかった。
もとアルンサンガ教会の聖天使、名前をバーナードと言う、彼の周りに集まる女冒険者達、受けつけのシラユキ、もとオルンサンガ修道院の聖女の受け着けに列を作る男冒険者。
酒場にタムロする、冒険者達でごったがえしている。
耳がピクピク。
冒険者達の会話が、聴きたくないのに入って来る。
「 ヤッパ俺のハニーちゃんは、漆黒の魔女様だぜ、顔はゼッテイ漆黒の魔女様だ、それに、おこちゃま体系っていうのが溜まらないぜ! 」
「 俺もそう思う、突き出た胸とお尻より、ストンとした少女だぜ、ヤッパ萌えの世界 」
「 わかるか、わかるよなぁ、同志よ! 」
「 ドウ、ドウ、ドウ 」封印の魔女様、魔女エレナ、スワニー 3人が同時に、私は牛ではない。
「 人気があるのね 」変態親父に気にいられても気持ち悪いだけだ。
ギルドの酒場に長居するのは精神状良くない、研究室へ戻ってきた、酒場からお茶を持ってきてもらう。
「 最新の情報よ 」
スワニーが広げたのは、お尻叩きの刑のとき、真剣に書きこんでいたノート。
大体の想像は付いていたがここまでとは、絵の才能を開花させたのかもしれない。
名前、形は絵、色、大きななどについてもメモ書きがある。
「 ねぇ、三十路になってこんなことをしていて、情けなくない 」
「 私はヒーラー、人の体を研究するのは当然よ 」どうどうとのたまう。
「 体か大きいから、あそこが大きいとはかぎらなのよ 」
どうでも良いと思うのだが、スワニーの話をついつい聞いてしまう。
エレナは小さいのに注目、スワニーは大きいほうに。
真っ向から好みが違う?
耳を疑うようなレディの嗜みの話が出てきた。
どうでも良いと感心のないフリをしながら、密かに聞き耳。
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