第8話実践経験

 両親に見守られながら、ゴブリンの1つの小さな群れを討伐することとなった。

 両親からに説明によると、ゴブリンは最悪な性格でこれまでの人生で1回しか善良なゴブリンをみたことがないらしい。

 仲間意識がとても強く、魔物の割には頭もいいため連携をするが、リーダー格の者が倒されると、仲間を殺された怒りと、指揮者が居なくなったことで連携も崩れて討伐が容易になるらしい。

 リーダー格は、赤いバンダナのようなものを付けていて、分かりやすいが、リーダー格ということもあって頭もよく、仲間に自分を守らせたりとかしてくるっぽい。

 それらを頭の中で反復させた後、気を引き締めて森の中に入る。


 すると、両親が事前に言ったように気配を消し完全に見えなくなった。やはり実力がやばいんだなあの二人。

 まず、ゴブリンを探すため、音感知を使用する。

 すると、森のありとあらゆる生物の音が感知出来た。これでエアロスミスごっこができるな。

 虫などの音とは違う大きな複数の音がある方向に歩いていると、ゴブリンが5匹いる指定の群れが見つかった。

 足音を軽減する軽足と、見つからないように隠れ身を発動する。ゴブリンの姿を見てみると、よくファンタジーものである、緑色で醜いゴブリンだった。

 だが、1つ想定外な事があって、それが、予想以上に怖くて、あまり踏み出せないということだ。

 これならもっと小さいころに実戦経験を積んでおけば良かったかも。

 だが何時までもこんなことは出来ないので、とりあえず、土魔法の石つぶてを使って遠くに物音を立てる。その後風魔法の風起こしで物音を立てた周辺の草を揺らす。

 これでバカで愚鈍なゴブリンどもは、獲物であるレッサースモールラビットがいると勘違いしたはず。そのあとに、仙技の気誘導でゴブリンの一匹をこちらに誘導する。

 そして風魔法の音無しを発動し、群れから見えなくなった所で、両親から渡された片手剣で、袈裟斬りにする。ゴブリンを確実に一刀両断出来るよう、仙術の念動でカタパルトのようにして放つ。よし、できたぞ。ここで、リーダー格さえ倒せばいい事を思い出す。いや、だけどリーダー格は頭がいいから群れ全員できるのでは?やっぱりやめとこう。

 先程の作業をもう1回しよう。



 すると、仲間が2人居なくなった事で、異変に気がついたようで騒いでいる。そして、リーダー格が残り2人の仲間に自分の護衛をさせているので、土魔法の泥濘を発動する。そして、足まで泥に使ったのをみて、土魔法の泥固めで固定する。後はほぼ無抵抗のゴブリンを首チョンパする。ゴブリンは人に近い魔物だけれど、その極悪さとか、匂いとか色々あって罪悪感は湧かなかった。

 そして、その後に、討伐証明の左耳と魔石を解体してアイテム袋へと収納する。


 そして、両親からは街まで戻って、もう1つのスモールボアの依頼を終えたら成功と言われたため、音感知と軽足、隠れ身を使用して森でて、街の門を潜って冒険者ギルドに証明の左耳と魔石を受付嬢に渡す。

 そしてスモールボアの依頼も受ける。実は、先程の帰り道でスモールボアの居場所は把握しているのだ。

 スモールボアは現実で言うと、ゴールデンレトリバーとかが2回り大きくなった程度だろうか。

 とりあえず、油断しているスモールボアを土魔法と泥濘と泥固めを使い、行動不能にしてから、首チョンパする。次に、討伐証明の角と魔石をとり、アイテム袋に入れる。そして最後まで油断せずに、森を出る。

 ここで両親が姿を表した。


「ヴィオはやっぱり僕ににて慎重派だね!」


「くっ……ヴィオリカちゃんは私に似て一気に掃討すると思ったのに、ぐぬぬ」


 この2人は何を争っているのだろうか、と呆れの目を向ける。


  「けど、ヴィオの実力だったら、あんなんせずに特攻して倒せたと思うんだけど」


「入学試験は1人で行かなきゃ行けないんだから、慎重にやった方がいいでしょ。」


「ほら、やっぱり慎重派だよ」

 と言い、ロザートに肘でつんつんとする。

「あんたはいっつも夜にあたしに負けてる癖に、勝って余程嬉しいのね。」

 と小声で言う。いや聞こえてんだよなぁ。父さん情けねぇ。




後書き的な





ゴブリンとスモールボアとかいう雑魚に1話ほとんど使うって・・・あらやだテンポ悪すぎ?


そいえば、○○技と、○○術の違いについて、○○技は言うなれば、そのまんまだけど、必殺技のようなもん。例えば、アバンストラッシュ!とか。そして、○○術が、例えば、剣とかを使いむして、その先で手に入れるもの。剣で袈裟斬りをマスターしたら、それが剣術。技能的っていうか、技術的なやつを、剣術として一纏めにしてる。仙術やったら、仙技ではないけど、仙気を圧縮して放ったり。

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