第6話俺の成長能力はたけのこをも凌駕する!

 身体能力上昇が使えるようになってから5年後





 自分はまた、今日も走り込みだ。1週間走り込みを続けていたら、体力が着いてきたので、ペースを上げたり、腿上げで走ったりしていた。普通こんな早く成長出来ないと思うのだが、やはり魔法がある世界だから、成長も早いのだろうか。

 この世界でのおれの成長能力はタケノコをも凌駕したな。


 走り込みで体力が着いてきたら、次は武器の練習だ。母さんに教えてもらったのだが、


『武器と言う自分の相棒を失っても戦えるように、そこら辺の石、木、拳、全てを武器として見なさい。それに武器が多く使えて悪いことは1ミリも無いわよ。剣から槍、弓に仕込み棍、レイピアに両刃剣、東洋に伝わる刀や鉤爪。何でも使えるようにしましょう。』


 こんな事を言うだけあって、母さんはどの武器を使っても様になっており、教え方も上手いため、まだまだマスターしたとは言えないが、結構武器の扱いが上手くなっているのでは無いのだろうか。

 それに加え、母には二刀流の使い方も教えてもらった。二刀流は、何者にも囚われず、鉤爪と剣を二刀流したり、両刃剣と刀を二刀流したりと、その場の即興の動きが大切になってくるのだ。訓練は大変だがとても楽しいのだ。

 なんてったって、自身の成長が良く見えるし。


 いつもどうりストレッチしていると、父さんが来て、


「そろそろだな。スキルの練習をしようか。」


 マジですか


 真剣な表情でクロードが言う


「スキルの練習はキツイ。とてもキツイ。だが、それも5年前の話だ。練習初日で身体能力上昇を使えるようになった。それに、ロザートに武器の扱い方も学んだんだ。少なく見積もっても、完璧に使えるようになるまで2年ぐらいじゃあないかな。」

 

 ちょっと浮かれていたな。クロードのその真剣な物言いに、気を引き締める。


「スキルの発動は、感覚なんかではなく、ちゃんとしたロジックと考え方があるんだ。まず、ヴィオならもう分かるだろうけど、胸に宿る炎がある。その炎は簡単に言えば、魂だ。ヴィオにはまず6つの炎が宿っているはず。白い炎は、サブの職業だ。ヴィオはまだサブの職業を持っていないから、まだ白い。というか、無色透明だ。もう1つのオレンジ色の光は、仙気だ。ヴィオのスキルの仙技や仙術を使うのに必要だ。もう1つの、燃えるような赤い炎は鬼気だ。鬼技や鬼術、鬼門 夜叉などのスキルでつかえる。そして最後の碧色の炎は、ヴィオも勘づいていると思うが、魔力だ。」


 胸を見てみるが、仙気のオレンジ色の炎がない。


「仙気がないって考えてるんじゃないのか?仙気は扱うのに、神聖術等と同じように、神話を学んだりしないと見えないんだ。」


 なるほど、焦ったけど良かった。神話って物語として結構面白いから、仙気の為に神話を学ぶのが楽しみだな。


「炎の使うこと自体は、感覚だけでもできる。だが効率的に、持っと大きく使うためには、まず灯っている炎の性質も学ぶことをしないといけない。そしてその炎の性質は人によって違うんだよね。だけど、その様子だともう掴んでいるようだね。」


 その通りで、俺の炎は、小さくしたり、大きくしたり出来る。大きくするには、どれかしらの炎を小さくしないとできない。

 検証で分かったことがあるんだが、これを利用して、碧色の魔力で、無色透明の炎を包み、圧縮するようにする。

 そして解放したら、その他の炎を小さくしなくても、大きくなり、例えば、手の内でそれをすると、可視化っていうか、体外にモヤッと放つことが出来た。凄く疲れるので数回しかやってないが。


「炎は気力路という、血管のような所を通すことができて、熟達している人は炎を寝ている時も、どんな時も常時気力路に巡らせていて、それにより、五感がスキルを使わなくとも上昇し、身体能力も上昇する。この常時巡らせることと、スキルの違いは、スキルは魔力を消費するんだ。だが、常時巡らせて入れば、気力路を通る炎が霞のように消えることがないんだ。常時魔力を巡らせることのメリットは他にもあって、魔法を放つ時に、すぐに発動出来るんだよね。魔力を送る必要がないからね。あと、これは補足だけど、魔力の他にも仙気や鬼気でも代用できるんだ。」


「次に、鬼気を使う前に魔法を練習しようか、そのあとに、鬼気の練習をした方が分かりやすいだろう?汎用スキルは身体能力上昇が使えるから全部使えるはずだよ。魔法を使うから、魔導書を見て学ぼう。」

「魔法には、色々な属性があるんだ。主なのが、

 火 土 水 風 闇 光 無 神属性があるんだ。それから派生して、火炎 大地 大海 暴風 暗黒 聖 虚空属性へと進化するんだ。神属性はその名の通り神様が使うから進化はしない。そして、更に派生するんだ。大地と暴風で大樹、火炎と暴風で雷鳴、暗黒と虚空で宇宙、大海と暴風で風雲

 火炎と大地で溶岩、聖と火炎で聖炎、聖と大地で聖地、聖と大海で聖海、聖と暴風で聖風、聖と暗黒で陰陽、聖と虚空で無限と果てしなくあるんだ。その中でも無限と、宇宙の習得はとても難しい。僕がしっているかぎりで、どちらとも習得している人は3人しか居ない。話が逸れたけど、運動の合間合間で僕のもっている魔導書を上げるから、それを読んでね。」



 この魔法が使える世界に来たからには、全て、マスターしたいな。体力が落ちない程度で、しばらく運動を休もう。これでも前世ではそれなりに良い大学に行って、速読術とか、簿記2級だったんだ。兄弟が凄すぎて霞んでるけどね。




後書き的な



魔力、仙気、鬼気の他に、闘気、聖気、病気、邪気、神気、何でもあります。設定の波を押し付ける快・感

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