第94話
あっという間にダンジョン20層到達。
まだ半日経っていない。
エレンは割と派手な戦い方だったが、オリビアさんの戦い方は無駄が一切ない。
そのせいか、一見すると地味、若しくは楽に見えるが実際はそうじゃない。
無駄が一切ない分体力の消費が抑えられるし、無駄が無いから派手な動きが一切ない。
これでダンジョンデビューが今日というのだから、一体オリビアさんて何者なんですか!って問いかけたいぐらいだ。
そして俺は未だ一切活躍していない。
精霊達を呼び出す事すらしていないんだ。
ただじいちゃんがたまに出てきて、オリビアさんが仕留めた魔物のドロップアイテムを回収しに来てくれるぐらい。
「#●◇▼☆%様ありがとうございます。」
『これぐらいいいんじゃよ。しかしアンタ儂の
「これほどの事を成されるのですから、
『そうかそうかあんたも・・・・それはよそう。これからは色々とある故、じいちゃんと呼ぶんじゃぞい。』
「では今後はお爺様、とお呼びいたしますね。」
『それぐらいならいいぞい。』
オリビアさんがじいちゃんと謎の会話をしていた。
やはりオリビアさんは何かある。
ただ俺に対して危害を加えるとか、不利益があるようには感じない、むしろ俺に尽くしているぐらいだから、今は放っておこう。
ここで少し休憩をし、食事をする。
カバンから簡易トイレを出し、オリビアさんに用を足してもらう。
「お心使い感謝致します。」
流石の俺も女性が用を足すのだから、いくら隠れて見えないとはいえ音は聞こえる。
なので移動をしようとしたが・・・・音がしない?
小を簡易トイレでしたら受け止める時に音はするんだが、一切ない・・・・やはり只者ではない。
用を足したオリビアさんはいつの間にかアクアさん・・・・じゃない、ウェンディーネさんとあれ?シルフさんもいる?3人で仲良く話し込んでいた。
魔力大丈夫なのだろうか。
俺も用を足そうとしたんだが、シルフさんに止められた。
『ちょっとあんた!何女性がお花を摘んだすぐ後にしようとしてんのよ!変態!』
いや、変態って言われても。
『シルフさん大丈夫ですよ。もうオリビア様の痕跡は全て消しましたし。』
痕跡って何?オリビアさんはすぐそこにいるけれど。
「大丈夫ですウィンディーネ様、シルフ様。ヘイマンス様は極めて紳士ですし。そのような性癖も持ち合わせておられませんし。」
『そう?貴族ったらよくあるからさあ、女性がお花摘んだ後のあれを聖水とか言って喜ぶ阿呆が・・・・違ったらいいか。』
・・・・エレンの時はこんな事一切なかったよな。
タイプは違うがそれぞれ見目麗しい女性だぞ?どういう扱いなんだよ全く!
変な所で疑いを掛けられたヘイマンスだった。
俺にやましい事は無いぞ!
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