第83話

【とある精霊達の女子トーク】


『エレン様はもう少しヘイマンス様と話し合った方が宜しいのですが、育った環境の違いでしょうか、少し噛み合っていないようですね。』

『仕方がないんじゃない?あいつヘタレだし?だからステファニーに隙を見せちゃったのよ。エレンは天然だから放置でしょ!』

『それはそれでいいのですけれど?』

『何であいつはエレンに手を出さないのよ!見ていて歯がゆいったらありゃしない!』

『私達精霊とは違うのですからシルフさん落ち着きましょう。』

『何よあんた・・・・ウェンディーネになったのよね!おばあちゃんだからって私を子ども扱いしないでよ!』

『私は格が上がりました。そろそろ娘達をヘイマンス様の近くへ招きたいものですわ。』

『ぐぬぬ・・・・いーもんーもん私だけまだ子を成せていないからって・・・・誰か――――!』


『あらあらシルフさんったら、周りが見えていないわね。いつも殿方が付いて回っているというのに・・・・』


 ウィンディーネはおばあちゃんだった!

 見た目は母性溢れる妙齢の女性だったりするので、ヘイマンスは全く気が付いていなかった。


 ● ヘイマンスの魔力が欲しい精霊達のまとめ  ●

【水の精霊】アクア→ウィンディーネ

 性別は女性・格が上がり、他の精霊と同格となった。

 実はおばあちゃんで、近いうちに娘がヘイマンスの所にやってくるらしい。


【土の精霊】おじいちゃん→本名は失念している。

 性別は男性・ヘイマンスに協力してる精霊の中で唯一地脈を通れる。

 やっぱりおじいちゃんで、最近は3体?の孫がヘイマンスの所で活躍している。


 3体の孫

 性別は不明ながらも雰囲気的に3体とも男性と思われる。

 エセ関西弁っぽい話し方をする。

 こんなの関西弁ちゃいまんがな!と思った関西の方、ご了承を。


【火の精霊】サラマンダー

 性別は男性・精霊としては派手だが、性格はいたって温厚。

 最近子供が出来たと喜んでいる。


【風の精霊】シルフ

 性別は女性・唯一ヘイマンスを呼び捨てにする。

 正確はいたって快活、ズバッとした物言いだが不思議と嫌味がない。

 未だパートナーがいないらしい。


【光の精霊】名称不明。

 性別は女性・臆病で引っ込み思案、人前に出るのを極端に嫌うが、ヘイマンスが危機に陥った場合や頼まれると、人前に出てきて回復系の魔法を使う事が多い。

 闇の精霊と一緒にいる事が多い。


【闇の精霊】名称不明。

 性別は女性・言葉数が少なく、大人しいと思われているものの、性格はあまり周囲に姿を現す事がないので、実際の所わからない。

 隠蔽系・解呪を得意とし、戦闘以外で一番活躍している精霊。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 部屋に入って直ぐにメイドさんがやってきた。

「領主が報告に参っております。」

 ・・・・領主ってナンデスカ?


「分かった、会おう。」

 エレンさんは領主より偉い人なんですかそうですか。

 もう少し空気な予感がするヘイマンスだった。

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