閑話 ある<魔女>の恋愛相談



 皆様、はじめまして。わたくしの名はレネと申します。この『トォウネラ・ヨーツェン』の船長であるイサリ様に救われた<魔女>の一人であり、現在は第1班の『見張りルックアウト』を務めさせて頂いております。


 さて。突然ですが皆様はご存じでしょうか? わたくしたち<魔女>はみな、異能、つまり不思議なチカラを何かひとつ生まれながらにして備えていることを。例を挙げるなら、アリシアさんの場合は一時的に腕力の底上げが可能で、リズさんの場合はどんなに遠くの物体であっても一瞬で正確なサイズを割り出せる、といった具合です。前者は<魔女>のチカラとしてはそう珍しいモノではありませんが、後者はまあまあ珍しいほうと言えるでしょう。


 そしてわたくしの場合はちょっと曖昧なチカラでして……。インスピレーションみたいなモノが鋭敏化されます。

 一言で申しますと、『やたら勘が冴える』のです。

『直観的に正解を導き出すことが出来る』と言い換えることも可能ですね。


 たとえばせモノで困っているかたがいらっしゃるとしましょう。その場合、紛失したモノと、そのかたの直近の行動を一通りうかがえば、「あ、このタイミングで失くしたんだな」とピンと来るワケです。根拠無く、漠然と。直感的に「ここだ!」とわかってしまうワケですね。我ながら不思議です。カグヤ様はアカシックなんちゃらへの干渉がどうこうおっしゃっていましたが……正直よくわかりません。ちなみにこれは<魔女>のチカラの中でもかなりのレアモノです。とはいえ、なんでもかんでもわかるワケではなく、ときには『全くピンと来ない』場合もあります。無念。


 まあ、とにかく。

 わたくしはこのチカラを活かすため、毎週一回、金星の日の夜に、乗組員クルーの相談に乗る時間を設けております。それこそ失せモノ探しですとか、体調不良の原因ですとか、今は風がいでいるけれどあとどれくらいで良い風が吹くかとか、大切なことから比較的どうでもいいことまで、様々な相談に乗っているワケですね。ちなみにその際に使っている部屋はここ、普段あまり使われることが無い医務室です。


 今宵は皆様に、紅茶でもたしなみながら、わたくしの活躍ぶりをごらん頂ければと思います。そして『ああ、この帆船ふね乗組員クルーの中にも、ちゃんとマトモな人間がいるんだなぁ』と安心して頂ければ幸いです。


 おや? とか言っているうちに、早速本日お一人目の相談者がいらっしゃったようですよ。

 お一人目の相談者は……これまた、珍しいかたがいらっしゃいましたね……Tさんです。

 あ、本名は伏せさせて頂きますね、相談の内容によってはプライバシーの侵害となる場合もありますから。

 それではお話を伺ってみましょう。さて、どのようなご相談でしょうか。どのようなご相談であっても、優雅に、上品に、そしてクールに解決してみせますとも。


「実はの。わらわ、最近自分の立ち位置で悩んどるんじゃ」


 ……本名を伏せた意味ェ……。


 独特な喋りかたのせいで、誰なのかバレバレですね……。

 まあ、それは仕方ないにしても、これ、ちゃんとわたくしのチカラを活かせる相談なんですよね?


 ……とりあえず一通りお話を伺ってみましょうか。


「と、申しますと?」

「その……、少々、『お姉ちゃん的存在』になりすぎちゃったかなぁって。逆に、距離感みたいなモノを詰めすぎちゃったかなぁって」


 イマイチ要領を得ませんね……。

 まあ、でも、


「察するに、旦那様……いえ、船長様に、もうちょっと自分を異性として意識してほしい――恋愛対象として認識してほしいと、そういうお話でしょうか?」

「そう! そうなんじゃよ! ――実は今日、妾の着替え中に、旦那様が妾たちの部屋の扉をノックせずに開けてしまうという事件があったんじゃけども、」


 ……何かの主人公みたいなムーヴをしてますね、旦那様。


「その際、下着姿の妾を見て、旦那様ってば、なんて言ったと思う⁉」


 いや、知りませんけども。


「なんと仰ったのですか?」

「『あ。ごめん』て! それだけ! しかも、慌てて部屋を出ていくワケでもなく、そのまま同室のカグヤと普通に会話し始めちゃったんじゃよ!」


 なるほど……。確かにそれは、恋する乙女としては危機感を覚えずにはいられないかもしれませんね……。

 ですが、


「自業自得では? 甲板デッキでうたた寝しちゃった船長様に膝枕をしてさしあげたり、寝起きの船長様の寝癖を直してさしあげたり、普段から甲斐甲斐しく世話を焼きすぎなんですよ、あなたは。毎日あんなに甘やかされていたら、そりゃああっちからしたらお母さん的存在に思えてきちゃいますよ。お姉ちゃん的存在ならまだマシってモンですよ」

「がーん!」

「しばらくの間、船長様を甘やかすのをヤメてみては?」

「そ……それはイヤじゃ! 旦那様を甘やかすことは、もはや妾の生き甲斐なんじゃ! 妾に甘やかされて、『ふにゃ~』って骨抜き状態になってる旦那様が一番可愛いんじゃ! 旦那様に尽くしているときが一番『あ。妾、今、生きてる』って感じがするんじゃ! なんならもっと違うお世話も……食事のときに口にご飯を運んであげたり、お風呂で全身洗ってあげたりもしてあげたいくらいなんじゃ!」

「……ならせめて頻度を減らすとか」

「そんなことしたらナズナの奴にこれ幸いと『頼れるお姉ちゃん的存在』ポジションを奪われてしまうじゃろ⁉ 旦那様を傍で支えてきた時間は妾のほうが長いのに! 旦那様が妾以外の人間に甘えているところを見るのはイヤなんじゃ! 第一、いろいろ重いモノを背負っている旦那様には、妾がいないとダメなんじゃ!」


 コイツ、一番男をダメにするタイプの女だ。

 ヒモに貢ぎまくって、ますますヒモをダメ男にしちゃうタイプの奴だ。

 あなた、仮にもお姫様でしょ……。


「結局、あなたは船長様にどうしてほしいんですか……? 異性として意識してほしいいっぽうで、頼れるお姉ちゃんとして見てもらえなくなるのもイヤなワケですよね?」

「そうじゃな……普段は弟みたいな感じで、いっぱい妾に甘えてほしい。でも、ときどき妾にも恋人みたいに甘えさせてほしい。そしてそのときは格好良くキメて、頼れる彼氏感を出してほしい。普段とのぎゃっぷで、妾を萌え死にさせてほしい」


 こじらせてんなぁ……。


「今だってそのような感じでは? のときは、あなたも船長様に結構甘えていらっしゃったと記憶していますが。それに、あのときあなたを護るために命をして戦った船長様の勇姿は、かなり格好良かったと思うのですけれども。わたくしの目には、あのときのお二人は、それこそ悲劇のお姫様とそれを救うため駆けつけた王子様という感じに映りましたよ」

「……あれ? 言われてみればそうかもしれんの。なーんじゃ、妾が気にしすぎていただけか!」


 ……いや、まあ、今ので納得して頂けたのであれば、わたくしからはもう何も申し上げることはありませんけども。

 結局、わたくしのチカラの出番はありませんでしたね……。

 もうこれ、ただの恋愛相談じゃないですか。わざわざわたくしに相談する必要がどこに? こういう相談は人生経験豊富な<漂流者>の奥様方にしてくださいよ。






 気を取り直して次のかたへ参りましょう。――どうぞお入りください。


「こんばんは。私の相談に乗ってくれる?」


 今度はナズ……もといNさんですか。

 ……なんかもうこの時点でイヤな予感がしますけども……。


「どのようなご相談でしょうか」

「失せモノを探してほしいの」


 おや、案外真っ当な相談でしたね。失礼致しました。……まあ、よく考えてみたらNさんですからね。Tさんからの流れで変な先入観を持ってしまいましたが、Nさんに限って変な相談をしてくるワケがありませんでした。なにせ、この帆船ふねの<魔女>の中では、わたくしやシャロンさんに並ぶ常識人さんですし。


「失せモノ探しですね。承知しました。それで、何をお探しなのでしょう?」

「船長クンの下着なのだけれど」


 ………………。イヤな予感がぶり返してきましたよ。


「何故船長様の下着をあなたが探す羽目に? 船長様に頼まれたとかですか?」

「違うわ。紛失したのは私で、紛失した場所は私の部屋なの」


 なんで旦那様の下着を自室に持ち込んでるんですかこのお姉さんは。


「あっ、勘違いしないでね? 別に船長クンの下着を変なことに使っていたワケじゃないのよ? ほら、今日のお洗濯の当番って私だったじゃない? 実はお洗濯の最中に船長クンの下着にほつれを見つけてしまったの。だから、縫い合わせてあげようと思っただけなのよ」


 ああ、なるほど。そういうことですか。危うく明後日の『旦那様対策会議』……もといお茶会で報告してしまうところでしたよ。

 ……って、ちょっと待ってください。


「基本的にこの帆船ふね、女性の衣類の洗濯は女性乗組員クルーがすることになってるように、男性の衣類の洗濯も男性乗組員クルーがすることになってるはずですが」

「あら。知らなかったの? 船長クンの衣類だけは私とツバキちゃんが交代で洗濯することになってるのよ」


 あ、そう……。


「でも失くした場所がわかっているのなら、すぐ見つかりそうなものですけれど」

「そうなのだけれど……何故か見当たらないのよ。ちゃんと私の寝台ボンクの上を隅々まで探したのだけれど」


 ……寝台ボンクの上を?


寝台ボンクの上で針仕事ですか?」

「だって私たちの部屋って、机が無いじゃない?」

「まあ……そうですね」


 あの三畳間にあるのは、二段ベッドがふたつと小さな棚くらいです。


「でしょう? 決して寝台ボンクの上で船長クンの下着を使って変なことをしていたワケじゃないの」


 話はわかりましたけども、そう何度も『変なことはしていない』と強調されると、逆に怪しく思えてくるのですが……。

 まあ、でも、ナズ……Nさんですからね。わたくしの杞憂きゆうでしょう。

 …………杞憂ですよね?


「ん? そういえば、船長様の下着を紛失したのって、部屋に持ち込んですぐなんですか?」

「いいえ。洗濯が終わったあとすぐ私たち第3班の当直ワッチの時間になってしまったから、四時間ほど私の寝台ボンクの上に放置していたの。で、当直ワッチが終わって戻ってきたら、見当たらなくなっていたのよ」

「……あなたともうお一人の第3班のメンバーが不在の間、あの部屋は第1班の二名と第2班の二名が使用しているワケですよね」


 この帆船ふねは、船長室は旦那様がお一人で使われていますし、副長室はツバキさん・カグヤさん・ルーナさん・マリナさんの四名しか使いませんが、それ以外の休憩室は固定された三組計六名が交代で使用するシステムになっています。

 つまり『四時間働いたら八時間休む』というサイクルで一日二回、計八時間働く『三直制』という勤務形態であることから、みっつの班が存在するため、そのとき当直ワッチに当たっていないふたつの班のメンバー……二組計四名がひとつの部屋を同時に使用するワケです。


「普通ならそうなんだけど、私が使っている部屋は微妙に違うの」

「? というと?」

「同じ部屋を使っている<魔女>は、第1班のアリシアちゃんとダリアちゃん、そして私と同じ第3班のシャロンちゃんだけで、本来なら第2班の二名が使うはずの時間帯は、司厨長コックのターニャさんと船医ドクターのリオンさんが使ってるのよ」


 ……ん?


「ターニャさんと……リオンさん?」

「ええ」


 ターニャさんとリオンさんはどちらも<魔女>の母親、つまり<漂流者>です。


 この帆船ふねの二代目司厨長コックであるターニャさんは、四十歳になったばかりの気風きっぷの良い肝っ玉母ちゃんです。娘さんと旦那さんはこの帆船ふねには乗っておらず、わたくしたちの本拠地ホームで留守を守ってくださっています(所謂いわゆる『開拓班』ですね)。


 そしてリオンさんはシャロンさんの母親で、三十二歳の未亡人なのですが……、見た目は十代前半の女の子という恐るべき存在です(なんなら娘のシャロンさんよりも幾分いくぶん幼く見えるくらいです)。しかも、いったい何を考えているのか、<漂流者>の中ではただ一人旦那様が言うところの『セイラー服のえりがついたスクール水着モドキ』を身に着け、旦那様を『旦那様』と呼んでいます。

 ストレートな言いかたをしてしまうと、旦那様に色目を使っているワケです。

 そう。自分の半分しか生きていない男の子……しかも実の娘の想い人に。

 年甲斐も、大人げも無く。


 ……えーと……。先程のNさんのお話をまとめると、ですよ、


「つまり――あなたとシャロンさんが当直ワッチおもむこうとするタイミングで、ターニャさんと、そしてリオンさんが、入れ替わりで部屋に来たワケですよね?」

「そうね」


 まだチカラを使ってないのにピーンと来ちゃいましたよ……。

 盗人に目星が付いちゃいました。


「ちなみにあなたが当直ワッチから戻ってきた直後の、他の四名のご様子は?」

「アリシアちゃんとダリアちゃんは同じ寝台ボンクで仲良く寝入ってたわね。ほら、最近のあの二人、姉妹みたいに仲が良いから。ターニャさんは新しいメニューを考案中みたいで、寝台ボンクの上で一人ノートと向き合ってブツブツ言いながら考え込んでたわ。すごい集中力だった」

「……リオンさんは?」

「どうも私が見ていないところ……たぶん船尾甲板クォーターデッキだと思うんだけど……で、いつの間にか釣りをしていたみたい」

「釣り?」

「ええ。余程の大物を激闘の末に釣り上げたのか、興奮で顔を火照ほてらせて、息切れしながらも『を手に入れたわ☆』って満足そうに言いながら部屋に戻ってきたから、間違いないわ」


 …………どうやら明後日の『旦那様対策会議』で報告しなければいけない案件が出来てしまいましたね。

 あの似非えせロリは死刑です。


 まあ、今夜のうちにわたくしの手で一回シメてはおきますけども。






 さあ、どうやら次のかたが本日最後の相談者のようです。早速お話を伺いましょう。

 ……最後くらいはわたくしのチカラを披露できるといいのですが。

 まあ、たとえ無理だったとしても、わたくしの有能さと常識人ぶり、そしてクールさは、皆さまに充分おわかり頂けたものと思いますが。

 さて、最後はいったいどなた――っ⁉


「やっほー、レネ。ボクにも時間を貰える?」

「だっだだだだだだだだだだ」

「だ?」

「旦那様っ⁉」

「……え? 『旦那様』?」

「間違えました! 船長様!」

「あ……うん」


 あ、危ない危ない……!

『(新)<魔女>協定』第2条――『船長のことを船長以外の呼びかたで呼んではならない(※ただし一部例外有り)』を破ってしまうところでした……!

 いえ、皆さん陰では――というか、上手く旦那様と二人きりになれた際は、これでもかってくらい破りまくっているのは存じ上げていますけども! でも、わたくしにはまだそこまでの勇気はありません! 心の中でお呼びするのが精一杯です!

 いやまあ、皆様の手前『旦那様』と呼んでいましたけれど、実のところ普段は心の中では『ご主人様』って呼んでるんですけどね! でへへ☆


「わ、わざわざわたくしに会いにきてくださるなんて! 感激ですわ船長様!」

「いや会いにきたっていうかお話をしにきたんだってば」

「はうっ」

「⁉ ど、どうしたのレネ⁉ 突然顔を真っ赤にして身悶え始めたけれど大丈夫⁉」

「ら……らいじょうぶれすぅ……。ごしゅじ……船長様のつれない返答に、ちょっと脳内麻薬がドバドバ出ちゃったらけれしゅ……」

「よくわかんないけどそれは本当に大丈夫なの⁉ てか、呂律ろれつが回ってないよ⁉」


 ! いけません! ご主人様が机に突っ伏してしまったわたくしを心配して、起こそうとしてくださっています!

 この上ご主人様に直接触れられてしまったら、わたくし、今度こそ達してしまいます! 限界に!


「お、お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。それで船長様、わたくしに何かご相談が?」

「うん……所謂いわゆる恋愛相談ってヤツになるかと思うのだけれど、」

「          」

「レネ⁉ 大丈夫⁉ どうしたの⁉ 今度は石みたいに固まってしまったけれど⁉」

「――はっ⁉」


 い、いけない……。今、変な幻聴が聴こえたせいで意識が飛んでしまいました。


「申し訳ありません! 今、幻聴が聴こえたものですから。恋愛相談などという」

「いや、幻聴じゃなくて実際にそう言ったんだけれど。恋愛相談がしたいんだよ」

「          」

「だからなんで固まるの⁉」

「――はっ⁉」

「ねえ、本当に大丈夫……? 体調が悪いようなら話はまたの機会に――」

「! い、いえ、大丈夫です! お話を伺います! 恋愛相談ですよね、それでどこのどなたなのですか、その裏切者は⁉」

「裏切者?」

「間違えました! 船長様に想われている果報者は!」


 一刻も早く聞き出し、臨時『旦那様対策会議』を開かないと……!


「何か勘違いしているみたいだけれど、ボクがしたい相談は、ボク自身の恋愛についてじゃないよ? そもそもボク、初恋すらまだだし」


 ………………おや?

 どうやらわたくし、早とちりをしてしまったようですね。

 良かった……。

 この帆船ふねに血の雨が降らずに済みました。


「し、失礼致しました。それでは、どなたの恋愛についてのご相談でしょう?」

「キミだよ、レネ」


 …………………………え?


「キミ、クロエと同室でしょ? 昼間、クロエから相談されたんだよ」

「相談?」

「そう。『レネさんなんですが、毎晩毎晩、「はうぅご主人様ぁ沢山イジメてくださぁい☆」だの「もっと乱暴に扱ってくれていいんでぇいっぱい可愛がってくださぁい☆」だの「イヤですぅ……わたくしを捨てないでぇ……なんでもしますからぁ」だの、とにかく寝言がうるさくて仕方ないです。ぶっちゃけ、いい迷惑です。責任を取って、なんとかしてください』ってね」


 …………………………。


「まあ、クロエの言うとおり、ボクは『なんも船長』とはいえ船長――この帆船ふねの責任者だからさ。相手が誰かは知らないけれど、乗組員レネが恋煩いで悩んでいるのなら、相談に乗ろうと思って。こうしてせ参じたってワケ」


 …………………………。


「でも、知らなかったよ……レネって、その……ちょっと独特な恋愛観を持っていたんだね……。ボクの中では、レネって『クールなお嬢様』ってイメージだったから、ちょっと……いや、かなり意外だったよ」


 …………………………。


「で? レネの想い人って誰なワケ? ボクに話してごらん。あ、大丈夫だよ、レネは美人さんだし、想い人さんはキミがどんなに独特な恋愛観を持っていても気にしないって言ってくれるよ。……たぶん。…………きっと。………………うん、まあ、ちょっとは覚悟しておいたほうがいいかもしれないけれど……」




 ………………皆様、申し訳ありません。わたくしの相談に乗ってください。


 ここからご主人様の好感度を取り戻すにはどうしたらいいでしょうか?





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