4 合宴
「わっしょい、わっしょい」
楽しげな声が聞こえてきた。
「近隣の里の者が天女さまのご降臨を聞きつけて、鹿の肉やら果実やら、寄こしましてございます。これはアワやヒエ。うまい飯となりますよ」
〈語り部〉
それには穀物が、パンパンに詰まっている。
「
「それは豪勢な
「天女さまのお前で、みみっちいことを」
「いや、
思いがけないことに、ミルフィオリが同調した。
「われは特待生で大学の学費は免除されておるが、教科書代は別だからな。授業のない日は、児童の試験解答の丸つけの副業をしておる」
「え。なんか、わかんないけど、天女さまって意外と苦労人だがや」
「なるほど。ご意見ごもっとも。それでは、ひかえめに
〈語り部〉明るい月が空にのぼると、
里の者の声が、さんざめく。〈声〉
「
「オリのそばにおいでよ」
「うわ。いいんですかぃ」
「何?
ミルフィオリに顔をのぞき込まれて、
「えっ、そういうんじゃない~」
ばたばたと両手でふって
(ほれとる)
〈語り部〉ミルフィオリは確信した。
天人大学で、
「よし、行くぞ」
〈語り部〉
「はじめましてー。ミルフィオリ天女、●●〈ピー音かぶさる〉歳です。大学生です」
「今、何歳って言った?
「急に何か耳元で雑音がして聞こえませんでした」
「さ。
ミルフィオリにうながされて、
「
気合十分である。
「えらいぞ、
盛大に
「なんで、オリと
「えっ。
「オリが見てたのは、
その言葉を聞いた
「オ、オリも
ミルフィオリが仕切る。
「これにて!
〈語り部〉これが今の世に
天女の霊験あらたかな
風に乗って、歌や楽器の音がかすかに聞こえる。〈音〉
「このように、わちゃわちゃ
「オリも、はじめてさ。こんなに楽しくて
「さっきは、すまぬのぉ。
「天女さまの感覚では、そんな感じなんか。天女さま、あんとき、ご自分のことを何歳と言った?」
「●●〈ピー音かぶさる〉歳。あれ?」
ミルフィオリも異常に気がついた。
「気のせいかと思ったら、なんか音がかぶって」
『
急に無機質な声が響いた。
「おっ」
ミルフィオリはのけぞった。
それを
『
「誰だ?」
ミルフィオリは警戒する。
『
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