第24話 -まるで将棋-

「え!?適正Aランク!?!?」

 その単語にびっくりする。

 僕は多分まだGランクだ。


「ああ〜〜言ってなかったっけ?俺今Aランクだよ。」


 んーーーーーーーーーーー?

 えーーーーーーーーーーー?

 なんでーーーーーーーーーー?

「え?まだ始まってそんなだってなくない!?」

 聞いてみる。


「いや2週間前からこのゲームあんだろ。」


 あそっか〜〜〜〜〜〜

「ってならねぇよ!」

「何が!?」


「えっなに?シュンは発売日からこのゲームやってるの?」

「うん」


「えっなんで!?ネットで予約しても2週間かかったよ!?」

「あれ、話してないっけ。

 俺発売前日から並んでた。」

「えっマジで?」

「マジで。

 あれば物売るってレベルじゃねぇぞ」


「懐かしいなってかどんだけ古いネタだよ。親世代ですらなくね。」

「かもね。」

 そんな会話をする。

 シュンには驚かされてばっかりだ。


「だからそんなかっこいい装備だったのか。」

「そういうことだねー。

 というかそろそろ本題に戻ろ?」

「あークエストだっけ。」


「そうそう。んで、護衛任務以外にも色々クエストがあるから、好きなの選んでみて〜」


 どれにしようか……と眺めてみる。

 そして一つ目に入る。


「ゾンビの攻城戦?」

 その内容を見てみる。


『ゾンビの城』

 街の付近にゾンビの王が現れた!

 聖女1人と10人の護衛をつけるので、そのゾンビを攻略してほしい。

 ゾンビに触れるとこちらがゾンビになるが、聖女の力で正常な人に戻すことができる。

 聖女を守りながら、ゾンビの王を打ち倒してくれ!


「……まるで将棋だな」

「え?」

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