第5話 お嬢様に求婚された
お嬢様は、何かまだ悩んでいる。
ボクは、どうしたらいいのかな。
「ハルマン、貴方が良ければワタクシの屋敷に逗留しませんか?」
「え、ボクがですか?
ボクは、平民ですよ」
「ワタクシ、貴女の事が好きになってしまったのです。
ですから、ワタクシと結婚してくれませんか?」
「え?え?え?」
ボクの頭は、真っ白になった。
お嬢様は、何を言っているのだろう?
え?結婚?
ボク、平民なのに。
「ハルマン」
「えっと、お嬢様・・・」
彼女は、首を傾げていた。
そして、両手を合わせてまあと口を開ける。
「まあまあ、ワタクシはなんと礼儀知らずだったのでしょう。
ワタクシは、シアン・ディ・ツァエリと言いますわ」
「・・・シアンお嬢様」
お嬢様はとても不満そうな顔をしていた。
なぜだろう。
「シアンとお呼びください。
ハルマン」
「呼び捨てなどボクにはできません。
不敬罪とかになりませんか?」
「ワタクシがいいといってますのに。
では、今だけはシアンお嬢様でもいいです。
でも、絶対シアンと呼び捨てにさせて見せますからね」
なぜ、シアンお嬢様はそこまでボクのことを想っているのだろう。
わからない。
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