ソツロンダー曼珠 ~卒論の話~
2024年2月23日、これの執筆開始時点で粟沿曼珠はピッチピチの大学4年生です。
大学4年生の2大イベントといえば、あの忌々しき就活と卒論でしょう。執筆が完了したのは去年の12月半ば頃で、前々から卒論について書こうかなーとは思っていたのですが、今になってやる気が出てきたので書きます。
もし仮にこれから卒論書くよーって方が読んでいるのであれば、その参考になれば幸いです。まあ良い例では無いと思いますがね。
私は某大学に行っているのですが、そこは個人的にはかなり面白い大学でしてね。某ドラゴン何とかさんみたいに「オタクはこの大学の○○学部○○学科に行け!」と言いたくなってしまいます。
と言いますのも、そもそも授業自体がオタク文化と重なるもので、かつ卒論が何でもアリみたいなところがあるんですよ。やってることがやってることなので、卒論はさながらオタクの祭典のような様相を呈しております。
曼珠ちゃんもその例に漏れず、まあ詳細は省きますがざっくり小説関係の卒論を書いたとだけ言っておきます。
さてそんな曼珠ちゃんですが、卒論のネタ自体は——記憶が正しければ、ですが——高校の頃に既に思いついていました。
中学3年の頃に小説を読み始め、そこからラノベから(数は少ないですが)文芸まで色々と読み、「卒論はコレにすれば、自分の興味関心のある分野に近しいしやりやすいやろなぁ」と思い至りました。
実際——というか至って当然のことですけど——自分の興味関心のあるオタク文化と結びついた卒論を書いている人が多くてですね、例えばゲーム好きはゲーム、ドルオタはアイドル、BL好きはBL——といったのが慣例です。
そんな訳で卒論のネタが思いつき、その状態で大学4年間をどのように過ごしてきたのかと言いますと、以下の通りになります。
1年。受ける授業多すぎ。卒論できるか。
2年。受ける授業多すぎ。卒論できるか。
3年。受ける授業は減った。卒論にぼちぼち着手し始めたけどやる気出ん。
4年前半。授業ほぼ無い。でも就活とかあるし卒論やる気出ん。
さーてこれでどういう末路を辿ったかはお分かりでしょう!
4年後半。マジデヤバイ。
ええ、本当にヤバかったです。質自体は良かったと思っておりますが、職人気質と言いますか、その所為で締め切りギリギリの提出となりました。
ちなみに最初に言っておきますと、ページ数約90、文字数約7万で、文章だけに注目すれば実質1~2週間で作成しました。キッッッッッッツ!
単位ガーとか就活ガーとか色々あると思いますし、それは仕方無いことだとは思いますが、それでも断言しますと、絶対早いうちにやるべきです。
自分が間に合ったのって、ぼちぼちとはいえなんだかんだ3年の頃から卒論に取り組んでいたからだと思います。土台の部分は出来上がっていて、そこに建物を建てていくぞーって感じですかね。
勿論早ければ早い程良いですが、2年以前は3年以降と比較すると授業の量が多いので、3年始まったと同時に卒論を始められればベストだと思います。ゼミも決まっているでしょうしね。
それに就活も控えておりますからね。これは人によってはかなり時間の掛かるものだと思いますし、その後に慌てなくて済むように、という意味合いもあります。
飽く迄「曼珠ちゃんの理想」ではありますが、スケジュールとしては、
・3年:テーマ決め、そのテーマを論じるにあたって土台となる知識や資料の読み込み、序論だか前提・背景(知識)だか忘れたけど卒論の最初に来るパートの執筆(か構想)
・4年:3年で完了しなかったことを終わらせる、諸々の調査やアンケートの実施、本論と結論の執筆
って感じですね。
繰り返しになりますが、就活が遅く終わって慌てて卒論に取り組むことにならない為にも、完了させろとまでは言いませんが序論には手を付けた方が良いです。
実際自分は4年の後半(9~10月)から本格的に卒論に取り組み始めましたが、期限までに終わらせられたのは3年から一応取り組んでいて、土台ができていたことが一番大きいと思います。
自分は3年の頃はずっと資料を読み込んでいました。量としては多くないのですが、本を買ったりウェブサイトを参照したりし、重要な部分には付箋を貼ったり言葉をワードに書き写したり。
ちなみに付箋は複数色セットのものを使い、文章は章単位(1、2、3……とするか、1-1、1-2、2-1……とするかは内容によりますが)でファイルを作りましたね。
前者は色で内容を選別する(例えば自分の場合は「赤色は○○について、青色は△△について」みたいな感じです)為、後者はなんかその方がスクロールして行ったり来たりしなくて済むから良いよねくらいのノリです。
正直言いますと、全部しっかり読まなくていいんじゃないかなーと思っております。勿論読むに越したことは無いですし、それで得られる知見もあります。
ただ、当然ですけど読んだ資料の全体を引用・参考にする訳じゃ無いじゃないですか。そう考えると全部読むなんて億劫じゃないですか。うわ趣味とはいえ文章書いている奴の言う言葉じゃねぇ。
そこで、自分は欲しい情報に(強く)関係する部分だけ読む、という方法を取りました。
一部だけ読むとなると、当然資料が言いたいことと自分の認識に齟齬が出る可能性があるじゃないですか。その齟齬を無くし、正しい文脈で理解する為に関係する部分はしっかり読むよう心掛けておりました。
まあ資料の意図を捻じ曲げて引用・参考にするのはアウトだって大学で教わるでしょうから、この点については大丈夫だと思いますけど。
資料の話はもう1つありまして、曼珠ちゃんは英語の資料も読む必要があったんですよね。外国の方も日本の小説の研究をしているとは、流石日本と言うべきか……
それはさておき、「英語の資料なんて読むの面倒だヨ~ッ!」と思う方々もいることでしょう。
そんな方々に朗報です。そういうのを翻訳してくれるものがあります。
多分色々あるのだとは思いますが、自分の場合はPDFの資料をそのサイトで読み込ませて、それを日本語訳した資料を作る、といったものですね。何かしらの制限があったと思いますが、量次第では無料プランでも充分かと。
昨今ではAIがあーだこーだと言われていたり、やれディープなラーニングがうんたらかんたらと言われていたりしますが、それの影響もあってか精度はまあまあ高いと思います。
ただ、飽く迄まあまあ高いだけであって、全体的に正確な日本語訳ができているという訳では無く、特に固有名詞については変な言葉に訳されている傾向が見られました。まあそのお陰で異変に気付きやすいのですが。
ですので、飽く迄翻訳ツールは翻訳の補助程度、それプラス自分でも翻訳する必要があると考えます。ベストなのは、時間が掛かりますが完全に自力で翻訳することですね。
ちなみに曼珠ちゃんは英検2級なのでほぼ自力でやったんですけどね(唐突な英語できるアッピル)。ガハハ。
さて、そうやって土台部分についてあれやこれやとやった訳なんですけど、3年から4年前半までかけて取り組んだ量としては、全体の1~2割くらいなんですよね。
つまり4年後半からヒィヒィ言いながら色々調べたり読んだりしました。コレの所為でめっちゃ痛い目に遭ったので、早めに取り組めって強く言いたいんです。
中にはアンケートを実施するという方もいらっしゃるでしょう。それについてはマジで早めに取り組むべきです。ウチの大学では遅くても8月とかだったかな?
追加でアンケート取る必要が出てきた時に慌てなくて済みますし、授業でアンケートを実施することができないかもしれませんし、といった感じで不測の事態に備えられます。まあコレも当然っちゃ当然か。
本論と結論については特に語ることが無いので、4年の後期から卒論を始めちまったぜって方向けの話でもしときますか。
内容によるとは思いますが、意外と間に合います。自分の場合はアンケートを取る必要が無く、資料を読み込むだけで充分だったので、それもあるでしょう。
資料の読み込みについては「まあ頑張れ」とだけ言っときまして、執筆や考察について自分の例を基に語ります。
まず執筆。書くのは自分であることが前提ですが、まずは思い切って思うがままに書いて先生に提出してみましょう。
当然ゼミの先生は卒論の執筆を手伝ってくれまして、そこで文章の校閲をしてくれます。例えば誤字脱字、よく分からない部分の指摘や、自分の場合は構成もいじられました。
ですので、取り敢えず書いて提出して大丈夫です。というか書く側は当然素人なので、専門家に任せるべきでしょう。
考察についても同様で、先生も自分の考えを提示してくれます。ちゃんと卒論を読んだ上での考察なので、整合性の問題はありません。多分。
ただ、文章がその部分だけ雰囲気が違くなってしまうと思いますので、訂正をするべきだと思います。なんか急に難しい言葉使い始めたら怪しまれるっしょ。
なーんか他に語ることがあったような気がするんですけど、思い出せないのでここまでとしましょう。定期ですが、粟沿曼珠の曼談はワイがテキトーに語るだけの場所ですのでね。まあ何かありましたら追記なり何なりします。
最後に言っときますと、卒論は内容次第では4年の後期から本格的に始めても完成するっちゃします。
ただギリギリの勝負ではあるので、やはり3年の頃から始めるべきでしょう。自分のゼミでは3年の頃から卒論に取り組んできましたし。
そして更に言えば、例え何となく行きたい、モラトリアムサイコー! とかって考えて大学に進学した方であっても、興味関心に合わせて大学を選択したことだと思います。
ですので、高校の頃から卒論のネタを考えられなくは無いんですよね。その頃から考え、そしていくらか取り組むことができれば最高でしょう。
卒論に取り組まなくても大丈夫な大学もありますが、その一方で卒論に絶対取り組まなければならない大学もあります。特に後者に進学する方々は、卒論について早期に考えるのが、後で面倒なことにならない為に必要だと考えます。
という訳でこの話はこれまで、私は大学を卒業してアルカディアたるモラトリアムともおさらばです。うわーん!
あと1ヶ月とちょっとすりゃ地獄の社会人編ですよ。社会人生活が何ヶ月耐えられるのか楽しみですな、ガハハ。ちなみに就活は二度としたくないので、会社を辞めたら元鞘、もとい元バ先に戻るか、小説書いていくか、Vtuberになっているかしていることでしょう。その際は応援よろしくお願いします。
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