余りものアイドルを再定義! 元トップアイドルによるアイドル育成術
- ★★★ Excellent!!!
元人気女性アイドルの難波真利夏は、その経験を買われ、大手芸能事務所ヤギリプロモーションで男性アイドルのプロデュースを手掛けることに。彼女に選ばれた九人の候補生たちは、デビューを目指して力を合わせ過酷なレッスンの日々を重ねていく。
トップアイドルとして活躍した難波だからこそ語れる『アイドル哲学』が深いんです。単に見た目、歌やダンスの技術を磨くだけではなく、「アイドルとは」を候補生たちに問いかけ、一人ひとりの個性や魅力を伸ばしていくマネジメントは、どんな仕事にも通じる教訓を含んでいます。
そんな難波が選んだのは事務所内で「余りもの」と呼ばれる少年たち。双子のペア、日本語が通じない帰国子女、グループ活動が苦手な少年、ダンス初心者など、まさに寄せ集め。その彼らが、それぞれの事情を抱えながら「これが最後のチャンスだ」と覚悟を決め、目の前の課題に全力で挑んでいく姿が熱いんです。
欠点や問題を抱えた九人が、励まし合い、ぶつかり合いながら、少しずつ「仲間」になって一つの目標に向かって進んでいく。何故、難波は彼らを選んだのか、その理由がなんとなく分かってきて、いつの間にか自分の子どものように思えて応援していました。
果たして九人は、どんなアイドルへと成長していくのか。汗と涙を流しながら輝きを放っていく少年たちに声援を送りたくなる物語です。
(「男だって輝きたい」4選/文=愛咲優詩)