021 太陽に背を向けて

窓の無い小さな部屋。

もう長いこと日の光を浴びていない。

だがその事に不満は無い。

私には使命があるからだ。

人間の上位種である我々吸血鬼は数が少ない。

だが素質の無い者を吸血鬼にしては、かえって数を減らしかねない。

品性と美貌を兼ね備えた新世代の候補を求め、今夜も闇を渡り歩いている。

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