第17話 赤い石

 市ケ谷はキチガイの命を狙っていた。キチガイのせいで夜も眠れないのだ。夜中に音楽はかけるし、バイクはうるさいし。女だらけの詐欺師集団に命を狙われたこともあった。

 

 ある日、日本人富豪の家宝が突如行方不明になった。世界的な私立探偵団体「探偵団舞踏会」の仲村トオル、川口春奈、西田敏行、寺島進、えなりかずき、反町隆史、出川哲朗に、新メンバーとして加わったインプとプラム、そして村上水軍が、貴重な家宝を取り戻すために奮闘する。


仲村トオル:「財宝の行方を追ったところ、謎の島にたどり着いたんだ。」


川口春奈:「それは、あの竜宮城伝説の島だよ。」


西田敏行:「竜宮城?そんな伝説に、科学的に信憑性はないはずだ。」


寺島進:「でも、この事件のことだ。何かしらの手掛かりになる可能性がある。」


えなりかずき:「現地の住民に話を聞いて回ろう。何か情報が得られるかもしれない。」


反町隆史:「それと同時に、周辺海域の調査も行ったほうが良いな。」


出川哲朗:「カヌーか、ボートが必要かもしれないな。」


インプ:「担当のコンピューターと連絡を取って、衛星写真もチェックしよう。」


プラム:「私たちが知らないような、島の秘密を解明することができるかもしれないわ。」


村上水軍:「私たちが得意とする、お宝発掘の知識も活かせそうだな。」


 彼らは、それぞれの専門性を生かして、謎の島で様々な困難やトラブルに見舞われつつも、家宝を取り戻すために奮闘する。果たして、彼らは無事に家宝を手に入れることができるのか?


 赤い石がないとパイロキネシスを使えない。炎岳ほむらたけしは困っていた。『舞踏会』からの連絡待ちだ。

 弓削島ゆげしまっていう愛媛県北東部上島町にある離島に『舞踏会』は潜入している。

 

 芸予諸島の中の上島諸島に属する。属島として佐島、百貫島、京ノ小島がある。島の中央やや南側に石灰山と呼ばれる標高210mの山があり、島のランドマークになっている。高台に石灰石鉱山跡がある。


 えなりは本を読んでいた。

 古墳時代

 久司山古墳


 中世

 平安時代末期頃に荘園としての形が成立されたとされ、後白河法皇の荘園であったが、鎌倉時代になり長講堂に寄進され長講堂領となった。後に東寺(京都)に寄進され、同寺の荘園として塩を献上していた。以後、室町時代まで続いた。

弓削島荘は「塩の荘園」として歴史的にも知られている。1981年(昭和56年)7月、学習院大学に在学中の皇太子明仁親王(第125代天皇)が、「中世の荘園制度」をテーマに、来町(島)、弓削神社・顆成寺・高浜八幡神社・大森神社・革泉寺・伝十・狩尾を見学し、研究を深めた。

こうした製塩文化を発掘継承していこうと、島内の住民で2007年に「弓削塩文化を伝える会」が発足している。

 

 波山ばさんが弓削島には現れるらしい。伊予(現在の愛媛県)に伝わる怪鳥。婆娑婆娑ばさばさ、犬鳳凰ともいう。江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記述がある。


 赤々とした鶏冠を持つ鳥で、口から同じく赤々とした炎を吐き出す。この炎は狐火などと同様に熱を伴わず、物を燃やすことはない。


 普段は山奥の竹薮に棲んでおり、人前に姿を現さすことは滅多にないが、深夜には時おり人の住む村に現れ、羽をはばたかせてバサバサと不気味な音をたてる。「婆娑婆娑」の別名はこの羽音に由来する。音に気づいた人が外を覗いても、姿は忽然と消えているという。人に脅かすことはあるものの、危害は加えない。


 江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には「食火鶏」(ヒクイドリ)の記述があり、ニワトリに似た姿で、燃え残りの木を食べるなどと解説されており、波山はこれをモデルとしているとの説もある。


 パイロキネシスを使えないと妖怪を倒せない。炎は妖怪退治を生業にしている。


 

 

 

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