第17話 生存者と血まみれの女の子
四人が急いで奥の部屋に駆け寄ると、 左腕、腹部が血まみれで、上腕部にきつくタオルが巻かれていた作業着姿の女性が荒い呼吸をして横たわっていた。その横に頭を割られている男性が横たわっており、生きてはいないだろう。遺体近くに鉈とハンマーが落ちている。一目見て、なんとなく事情を察した。
横たわっている女性の顔を見ると
彼女も鈴木建築の社員であり、名前は香織ちゃん。
アリーサが怪我の状況を見る前に、口移しで金色の液体と赤い液体を飲ませる。おそらく、薬の様なものだろう。腹部の傷口を確認し、切られた様な傷がばっくりと空いている。次に腕の傷を確認したが、酷い状態であり、骨が見え、腱でぶら下がっている様な状態だった。それを見た
「*******(
アリーサは、
「×××××××××」
腹部の傷は少しずつ塞がっている様にみえるが、左腕は治っている気配はない。
「
道中、魔獣が追ってきたが、
「くそっ!うぜぇ!・・・てめぇ!しっかり掴まっとけ!」
軽トラはさらに加速する。
・・・森が見えてきた。
「×××××××××」
森の木々がすっと車一台分の隙間を空け、そこに車は飛び込む。村に行く際も同様の道を通ったが、助手席に座る
・・・家が見えた。
森の中にぽっかりと空いた木々の生えていない土地、そこに家があり、アリーサは
家の中に入ると
・出血がひどく、死にかかっており、予断を許さない事。
・腹部の傷に関して、縫合すれば、完全に塞がる事。
・左腕に関しては、処置できず、切除しないといけない事。
自分は
・・・
どれくらい時間が経ったのだろう。泣き止んだ
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