第16話 襲われた村を探索
探索していると、魔獣が出てきたので、
前回、自分を探しに来た時、アリーサは異世界の本に興味があり、
まずは自分の家に来た。家内は色々と荒らした後があり、ボロボロになっていた。仏壇に行き、皆の写真を持っていく。その他、多少は使えそうな物が残っていた為、自分の車を荷運びに使いたい所だが、公会堂に置いてきたままだった。それに、乗用車はこの世界で不便だろうな。
おっちゃんの家は誰もいなかった。トラックは持ち出され無くなっていたが、裏口の方には、キーが刺さったままの軽トラが残っていた。ガソリンも残量が半分ほど残っていた。おっちゃん、すみません。借りていきます。
「大きい建物に皆で避難しているかも知れない」とアリーサからの提案もあり、先に公会堂・図書館内を探しに行く為、皆で軽トラに向かう。図書館に近づくと、アリーサが反応する。
「
魔獣なのか、人間なのか判断はつかないが、確認する必要はあるだろう。
「誰か居るか!」
返事はないが、これで近寄ってこないなら、魔獣ではなさそうだ。
「誰か居る?村の役場勤めの
奥の方でガタッと音が鳴る。アリーサは奥の方を見つめ、
「こっちの様子を伺っている男が一人。」
アリーサにうなずくともう一度声をかける。
「出てきてくれ!助けに来たんだ!」
・・・
罠があるのではないかと、恐る恐る警戒しながら、こちらに来たのは、血がついた作業服を着た若者だった。胸には鈴木建築の刺繍が入っていた。この子は確か・・・
「
向こうも、見た事のある
「・・・
他の二人が捕まえてこない事に安堵して、その場でへたり込む。
彼は、鈴木建築の社員の
「怪我してるか?」
健一は「してない」と涙ながらに言い、言葉を続ける。
「助けてよ。奥に・・・
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