第8話1つ目の終わり

巨大な槍がミアナの前をかすめる。

そして炎の剣で反撃をする。

しかし、やはり強い。

まるでミアナの動きが読めているように動く。

全ての攻撃が防がれている。

剣では勝てない。

それがミアナにも分かったのか、

魔法と剣で連撃を始めた。

炎と剣が同時に襲いかかる。

アスペロも射程を生かして立ち回る。

だが、なんだろう。

この違和感は。

ミアナの炎が消されている?

でも、アスペロは魔法を使ってないはず。

私はアスペロの首を見た。

何か光っている。

ミアナの炎が当たると同時に光っている。

やっぱりそうだ。

あれはおそらく魔道具だ。

あの首輪を壊さないとアスペロは倒せない。

私が、私が壊すしかない。


倒れた兵士の腰から銃を取る。

絶対に外してはいけない。

確実に一発で当てなければいけない。

未来を見る。

20秒後だ。

2人はは20秒後に取っ組み合いになる。

そこで撃つ。

狙いを定める。


撃つ。

当たった。

その時だ。

アスペロの槍がミアナの身体を突き刺した。

嘘だ。

ミアナの口から血が吹き出す。

アスペロが槍を引き抜く。


ミアナはもう動かなかった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る