ゲームのキャラに転生するラノベ主人公の友人ポジにスポット当ててみた
「そうか…この世界はゲームだったのか」
「急にどうした」
ある日、親友のアルトがこの世界は前世でプレイしたゲームそっくりだと言い出し、ルクスは困惑してしまう。
アルト曰く、自分には『にほん』と呼ばれる魔法もモンスターも存在しない世界で暮らした前世の記憶があり、この世界は前世で遊んだ『てれびげーむ』と呼ばれる遊戯に酷似しているらしい。
「だめだ。俺の親友が頭おかしくなってしまった」
いきなり頭のおかしいことを言い出した親友にルクスは困り果てるが、しかしその日からアルトが予想したことばかりが周りで起こるようになってしまう。
「アルト…一体どう言うことだ?お前には未来が見えてるのか?」
「違う。この世界はゲームだ。だからシナリオ通りのことが起こる。俺はシナリオに沿って立ち回っているに過ぎない」
「し、しなりお…?」
よくわからなかったが、しかしルクスは何かが見えているらしいアルトについていくことを決意。
「ははは。よくわかんねーがこいつと一緒にいれば人生イージーモードじゃん」
ルクスはアルトと幼馴染のアンナと共に王都に出て冒険者をやることに。
「あそこにレアアイテムがある。そしてこのモンスターの弱点はここだ」
「アルト、お前すげーな」
「すごい、アルト。どうしてそんなことがわかるの?」
なぜかレアアイテムのありかもモンスターの弱点も知っているアルトについていくだけで、気づけばルクスたちは王都で一番有名な冒険者パーティーとなっていた。
「主人公の腰巾着最高!このままなんの努力もせずに俺はのしあがるぜ」
ゲームの主人公に転生する系ラノベ主人公の親友ポジにスポットライトを当てた、異世界無双譚が今始まるーーーー