なんと、あの攻め達磨は、攻めダヌキだった!?

 野球小説大得意の野栗さんの短編です。
 一世を風靡した、徳島池〇高校の蔦監督、なんと娘の狸だったんだw
 子ダヌキのころ迷子になったお蔦は、徳島のタバコ問屋富貴屋で引き取られ大事に育てられます。そこの若旦那が野球選手だったことから、お蔦も野球をやることに。。
 一見荒唐無稽でも、名家の繁栄と没落、厳しい野球修行、プロの現実、ちゃんとリアルなストーリーに沿って展開されていたため、不自然感がありませんでした。また出てくるキャラがみな人間的で魅力的ですね。

 リアルでは、金太郎水野選手がイケメン荒木の大ちゃんから放った一発、いまでも忘れらえれません。
 池〇高校は公立でしたからね、次第に私立の有名校に押されていくのは仕方ないところでしょう。同じ四国の今治西や宇和島東、高知商あたりも近頃聞かないですけれど、頑張っているのでしょうか。

 野球好きには、ノスタルジー含め、たまらない一作。
 是非どうぞ!