陽炎よ 稜線は碧 夏まぢか
『陽炎よ 稜線は碧 夏まぢか』
桃もちみいか作
【手紙風に……】
拝啓。
薫風の候、いかがお過ごしでしょうか?
私と貴女の仲ですもの。
堅苦しい挨拶はこの辺にいたしましょう。
お元気ですか?
まだ五月ですが、夏になったかのような暑さが続きますね。
初夏――、こちらの山の稜線は濃く青く、緑は生い茂っています。
深い青に澄んだ空が綺麗な季節になりました。
この時期は、強い直射日光に熱せられ、アスファルトの地面から、陽炎がゆら〜ゆら〜っと立ち上るので、面白いですよね。
今度はいつこっちに帰って来るかな?
また、ランチでもしましょう。
美味しいパスタとカヌレのお店を見つけました。
日増しに暑くなりそうです。
熱中症にはお気をつけて。
お互い、水分栄養補給、睡眠と休憩をしっかりと取りましょうね。
どうか、くれぐれもご自愛くださいませ。
かしこ
(五月晴れのある日、記)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。