第11話ダメ人間は受け入れた(諦めたともいう)②
終点の駅前バス停に降り立った。
建物の陰にはまだ雪が積もっているが道路には一つも無い。
20年ぶりの駅前の光景は記憶の中の風景と変わらずで、近年の中心街ドーナツ化現象が一段と進んだ感は見られないが、行き交う人はまばらで相変わらずの寂しさを感じる。
街の探索は今回の予定にないし、東京と比べれば別段何かあるとは思えなかったのと、学生時代に通っていたCDショップや本屋、ゲーセンが軒並み閉店しているのを目の当たりにしたくない防衛本能のようなセンチメンタルさが無きにしも非ず。
デパートでさえも最近閉店したのだから。個人店はより厳しいと予想は出来る。
当時は地方オタクはとても肩身が狭く、オタクグッズやトレカは良くそこでしか売ってないので、学生の身分でよくデパートに通っていたものだった。(なぜか海賊版の合同同人誌が売っている書店が有ったけどあれは流通に乗っていたのだろうか?みつみ美里さんとかのエヴァンゲリオン同人誌だった気がする。アンソロジーだったかな?)
地方のわたしがオタクになった原体験は夏休みのアニメ特集かなんかで天地無用OVA版(だと思う)が放送されて、当時ドラゴンボールとか幽遊白書とかジャンプアニメやジブリぐらいしか知らなかったわたしには衝撃だった。
その後に全国12か所巡り美少女ゲーが人生を大きく転換させたけど発売までは熱狂してたなぁ...
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