第25話 ユニットマンの資格

「親父…………」

「よぉ、ヒイロ」


親父はニカッと笑った。

俺はこの状況で笑える気がしない。

今、このクソ親父は何て言った?

『お嫁さん』だと?


「親父、説明してくれ」

「…………母さんがユニットってのは?」

「もう聞いた」

「お前が俺達の間に生まれた新種、ハーフなんだが…………」

「だが?」

「お前はユニット、人間の両方を超える才能を持っている」

「へー」

「へーってお前なぁ…………」

「もう大抵のことで驚かない自身がある」


しかしアリスが口を開いた。


「そこで私があなたと共に暮らし、妻として支えることになりました」

「…………はは、ははっははは………参りました」

「だっはっはっはっは! ヒイロ、こんな美人さん嫁にできてうれしいだろ!」

「悪い気はしねぇけど、なんで…………」

「お前、自分の力制御出来ねーだろ」


(!)


「気が付いて…………」

「当たり前だ」

「そこでお手伝いさせていただくのが、私というわけです」

「じゃあ、俺が異世界人と戦う理由は?」

「お前強いから」

「…………それしかねーか」

「もっとも可能性があるから」


俺はよっぽど信頼されているらしい。


「頼むぜ、息子よ」

「ああ、親父………任せておけ」






5000PVありがとうございます!



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推しに監禁された件~そこから始まる世界の戦い~ ronboruto/乙川せつ @ronboruto

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