第40話 新たな仕事仲間

 次の日、バイス孤児院にアジェンダさんがやってきた。


「やあ、ラポーラさん。少しの間にバイス孤児院は凄い事になっているね。貧民エリアの孤児院じゃないみたいだな。ま、ラポーラさんだね。」


 アジェンダさんは、この数日の変わり様に驚いていたが、どうやったかは聞いて来なかった。それよりラポーラさんだね。とはどう言う意味だ?ま、いいか。


「ありがとうございます。アジェンダさんがわざわざ来てくれなくても私から行きましたのに。」


「いやいや、色々お世話になってるからね。それくらいさせてくれ。ラポーラさんが話してた冒険者の話しをしてくれる物を連れて来たぞ。」


 アジェンダさんの後ろには2人の男の人がいる。2人とも青だ。


「早速ありがとうございます。仕事早いですね。」


「私の仕事はあまりないからね。暇だから受付もしたりしてるしな。」


 あの時は暇で受付してたのか。ラポーラは最初の出会いを思い出していた。そういえば受付なのにギルドに入れないとか、孤児院の話とか早かったな。変に動かなくてよかった。


「あ〜あの時は暇つぶしだったんですね。では早速ですがお二人の経歴を教えつて下さい。こちらにどうぞ。」



 ラポーラは個室に案内する。


「では、今回の仕事の募集ですが、もう一度確認させていただきます。簡単に説明しまと、

①冒険者の基礎知識を教える

②それぞれの得意な事を将来になれそうな子どもに教える。

③一緒に冒険に出て訓練をする。

④知った事は誰にも言わない。

それくらいですね。大丈夫ですか?」



「「大丈夫だ。」」


2人とも冒険者らしい、返事だ。




「それではそれぞれ、名前と得意な事や、

今までの経験を教えてください。」



 1人目は、少しお腹の出た元冒険者だ。


「ユリウスだ。主に戦闘だ。戦闘に関しては一通り教える事ができる。ソーシャラ森と街外のダンジョンで冒険者として活動していた。場所によって色々なポジションで働ける。」 



2人目は、ユリウスに似ている元冒険者だ。


「マリウスです。ユリウスの兄です。主に斥候として、事前に行動して情報を、ユリウスに伝えていました。ある程度は、戦闘にも 参加できる。よろしくお願いします。」



 弟の戦闘がメインなようで、引退後も勇ましさがあり、まだまだ戦えそうだ。兄の方は頭が良さそうで、斥候として、できる人て感じだ。

2人合わせていい感じのバランスだ。



「ありがとうございます。お二人とも働いて貰えると嬉しいです。今はこの建物の3階が冒険者志望の専用の部屋となっています。外にも訓練できる場所も作っていますのでお二人の手腕を発揮してください。よろしくお願いします。」


「任せてくれ。」「よろしくお願いします。」



 そうして2人が新たに加わった。

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優しい転生〜チート能力と前世のスキルで異世界を変える!?〜 望久弥 @nari0225

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