第22話 孤児院攻略編③
「お、お前は、なんでここにいる。それに、リーファ。お前がやったのか。」
ドアが開いた先には、リーファさんと事務局のお姉さんがいる。
「ズーラさん、話は全て聞かせてもらいました。あなたの話した事とラポーラ君の話と資料を元にするとズーラさんとリンダさんにウェル孤児院の経営は不適切なようですね。今後の対応は孤児院担当ギルドと事務局の方でします。」
事務局のお姉さんは見かけより偉かったようで、ラポーラが外出の時、事務局のお姉さんに日付けと何時までに来て欲しいと理由を説明し、お願いしていた。お姉さんは本当に来てくれてラポーラはウェル孤児院の現状を食事風景と寝室等の環境を見てもらい、ズーラとの話も聞いてもらっていた。
「くそ。お前さえいなければ。」
ズーラはラポーラに向けて飾っていた剣を持ち走り出した。リーファが叫んだと同時にキュービーが噛みつき、ズーラを引きずり回す。
「ね、キュービーを怒らせなくてよかったでしょ?」
ラポーラは笑顔で事務局のお姉さんに話す。
「そ、そうね。本当良かった。ラポーラ君後は任せてね。とりあえず、ズーラとリンダは逃げないように縛っとくね。」
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数日経ち、ズーラとリンダの処分が決まった。ズーラとリンダは今まで得た分の不正なお金を返金する事とし、返せない場合は無賃労働とする。返金完了後は町から追放とした。他の町にも情報は行くので他の町に入るのも難しいらしい。
そして管理者がいなくなったウェル孤児院は、ラポーラが適正な金額の2900万ウェルを事務局経由で孤児院ギルドに支払いラポーラが新たな管理者となった。
ラポーラは8歳で経営する立場となってので孤児院ギルドから通行証が発行される事となった。孤児院の通行証は商業ギルドと違い管理者の間は特に縛りはなく通行証を持っておくことが可能だ。それと、通行証を得たので他のギルドの年齢の縛りがなくなり、他の通行証も得ることが可能となる。
ラポーラは予定通りなに事が進んでよかったと感じた。孤児院の子ども達も次の日ズーラがいなくなった事を知った。
ズーラがいなくなった何が変わるんだという感じの子ども達だが、それは朝からわかった。
ラポーラがキュービー達が狩った肉とアイテムボックスにあった果物、ラポーラが外出時に市場みたいな所で買った野菜等たくさん調理のラーナさんに渡して今日からは思う存分作って欲しいと伝えた。ラーナは涙を流しながら、ありがとう。と張り切っていた。
そして、朝食にはたくさんの食べ物が並んだ。リーファさんは、ラポーラが全てしてくれたと話してくれたので、信頼されてるリーファさんの言葉を聞いてみんなびっくりしていた。この管理者がラポーラになった事も伝えた。
ラポーラはとりあえずお礼を言われたが、まだ終わってないよと話した。
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