Q14 & Q15: 執筆について(1)
Q14
執筆でこだわっていること、気にかけていることはありますか? (文体やわかりやすさなど)
A14
わたし、地の文でしっかり説明を入れるんです。なので、その説明のところで読者が退屈にならないように工夫してます。
できるだけ短い言葉で言いたいことを全部伝えられるように。説明っぽくなるところは、友達に解説してる感じで。退屈で飛ばしても、なんとなく意味が分かるように。飛ばしたくなるところで、目を止めてしまう表現を入れるとか。
前後をキャッチ―なセリフにして、「この退屈な部分が過ぎたらテンポのいいセリフになるから我慢しよう」って思ってもらえるように、ですかね。(笑)
とにかく、読者の方に楽しんでほしいです。
(イ)
友達に解説してる感じ……。勉強になります。
「目を止めてしまう表現を入れる」とか「前後をキャッチ―なセリフにする」とか、皆さん、そこまで考えて書いてますか? 私は書いてません! 月森さんに講習会を開いていただきたい!
. . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜ . . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜
Q15
Q1 で小説学校に行っていたっておっしゃっていらっしゃいましたが、どれくらい通われてたんでしょう? どんなことを指導してくるんでしょうか? そして、そこで身に付いた必須スキルはありますか?
A15
小説学校は1年か2年。当時は「日本文学学校」という名前でした。
主に読み合いで、そこで先生が解説する感じで、サークルみたいなところでした。全部で10人いるかいないか、ですね。
一番言われたのは推敲の大切さですね。推敲の足りないものを出すと、「こんなもの、人に読ませるな」って怒られました。あと、「常に読者のことを考えろ」、ですね。「読者が、汗水垂らして稼いだ金を財布から出して本を買ってくれる。それがどれほど大変で、ありがたいことなのかを常に考えなさい」ということですかね。
スキルのようなものは教えてもらったことはないです。
(イ)
「読者が、汗水垂らして稼いだ金を財布から出して本を買ってくれる。それがどれほど大変で、ありがたいことなのかを常に考えなさい」
これはプロを目指す上では基本的な心構え、自分の文章を商品として見る視点が必要、ということですよね。自分の身を削って創り出した文章に、そんなドライな視点を持つというのは難しいことですが、それを教えてくださる良い先生に巡り合ったのですね。
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