閑話 おばけなんてないさ?

ひーちゃんもうじき5歳はおばけが怖い。

…おばけが怖いからこそ妖怪図鑑を読みおばけの話を聞き備えている。

そして鬼太郎を尊敬しているのだ。


ひー『ぼくはおばけすきだもん!だからてきじゃない、だからおそわれない。』


そういう下心を持って妖怪の味方、友達を称するひーちゃん。

304話 おばけこわい 参照。


そんなある日…。

夕食後の居間。


ひー『にいちゃーん!ねえちゃん!たいへんだよ!きょうすごいこときいたよ!』


望『どうしたん?ひーちゃん?』


ひーちゃんは大興奮!


ひー『きょうね!ようちえんでね?うたをうたったんだけど!

きいて?』


ひーちゃんは歌い始める!


ひー『おばけなんてないさ! おばけなんてうそさ♪

ねぼけたひとが みまちがえたのさ♪』



ドヤ顔の4歳児!


ひー『おばけはうそだった!』


承『そうかなあ?』


兄の承は怖い話が大好き。

姉望は怖い話し怖いけど好き。

ひーちゃんは怖くて嫌い。


だから、おばけ出てほしくない!

味方、ともだち!ひーちゃんは精一杯おばけに気に入られようとしていたのですw

ところがこの手のひら返し!


姉の望はニヤニヤしながら、


望『…でもひーちゃん?

今までおばけさんはさ?ひーちゃんともだち!

ぼくたちの味方!って思ってたのに?急に嘘だ!って言われたら怒らない?』


ひー『ごくん。』


望『あー、ひーちゃんおばけうそだと思ってるんだぁ…悲しいよ。

じゃあ夜中に驚かせて嘘じゃ無いこと教えなきゃ!ひーちゃん…ひーちゃん…!』



ひー『ぼくはどうしたらいいんだ…。』


ひーちゃんは悩みます。

兄の承が、



承『ひーちゃんの好きにしたら良いんだよ。信じる信じないは人それぞれでしょ。』


ひーちゃんは虚な目で、



ひー『おばけがうそなんてうそだよ!

ぼくおばけすきだなぁ…だからよるおどろかすのだけはかんべんしてほしい…。』


望『ふふふ!おばけがひーちゃんに嘘じゃないよって会いに来るかもね?』


ひー『きょうはさんにんでねんねしよう?』


望は嬉しそうにひーちゃんを抱きしめながら眠りにつく。


ひーちゃんとおばけの戦いは続く…!




やっぱりおばけが来るかもしれない。ひーちゃんはもしもの為に妖怪の対応策も書かれた妖怪辞典を枕の下に入れて眠る。

…しかしひーちゃんも望も寝相悪くって…。


深夜、

ゴツゴツした感触に望は起きる。


望『にゃに?こりぇ?』


スマホライトon!

そこにはパンチの効いたひーちゃんの妖怪辞典の表紙が!



望『きゃああぁ!!!』


望の腰が抜けましたw

望とおばけの戦いも続く…!


☆ ☆ ☆

登場人物一覧が本当に完成しませんw

GWまでかかる気がしてきました(笑)


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