婚約
「えーっ?うち、キッテ星で暮らすのー?」
「そうですよ!ママも承知していただけますねっ」
って、姫様。
「そうですねー...あとは、あやなっちの気持ちひとつですけども...」
「あやなっちはどうなんですか?うちと結婚してキッテ星でいっしょに暮らす気持ちあるんですか?いや、ありますよね!だから、こうして地球まで来たのですから」
「えーっ?まあ、うちもキッテ星、好きですし、姫のことも会った時から、なぜかめっちゃ好きですし...」
「そうでしょー!じゃあ、婚約成立ということで...」
姫様はカバンから
婚約誓約書
っていうものを取り出した。
そして、婚約指輪も。
「はいっ!どうぞ!」
って言って、可愛い指輪をうちに渡してくれた。
「今日から10年後まで、ずっと薬指につけててねっ!」
って、姫。
うちは指輪をはめてみた。ぴったり。
「うわーー!やっぱり、あやなっちにぴったりですわーっ!」
って、姫もめっちゃ喜んでる。
「もう、はずしちゃダメですよっ!」
「あ、はいっ!」
それから、うちら3姉妹とママ、そして姫とで、ベネチアの街を散策。
「ベネチアって街も、きれいで面白い街ですね」
って姫も、気にいってくれてる。
「「「「そうですよねー」」」」
うちらも姫に答える。
みんなでピザを食べた。
「めっちゃ美味しいですわー」
って姫も何枚もいろんなピザを食べてる。
☆
とりあえず、スタンプー姫は、またオーロラちゃんのゴンドラに乗って、キッテ星に帰って行った。
☆
うちに帰って
みんなに
「「「あやなっち、キッテ星でスタンプー姫と暮らすのかー」」」
って言われた。
「「「あやなっちとスタンプー姫は、たしかにお似合いのふたりかも」」」
「10年後の結婚式、楽しみねっ!ママもスタンプー姫のドレスをつくらなきゃだわ」
「「うちらも、あやなっちの結婚式には出るからねー」」
うちは、自分の部屋に行って、ベッドに
ゴロンッ
てなった。
しばらく、スタンプー姫のこと考えてたけど、まあ10年後に結婚すれば、うちはそれで良いかって思ってたら、寝てしまってた。
☆
次の日、学校で、マーリアちゃん、イレーヌちゃんに、指輪を見せた。
「「うわっ!めっちゃ可愛い」」
ふたりは言ってくれた。
姫と結婚することも、ふたりに話した。
ふたりとも
「「おめでとうー!あやなっちー!」」
って、祝福してくれたから
「あ、ありがとう」
って、一応、お礼を言っておいた。
マーリアちゃん、イレーヌちゃんは飛ぶゴンドラを知ってるから、うちの話も信じてくれてる。
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