婚約

「えーっ?うち、キッテ星で暮らすのー?」


「そうですよ!ママも承知していただけますねっ」

って、姫様。


「そうですねー...あとは、あやなっちの気持ちひとつですけども...」


「あやなっちはどうなんですか?うちと結婚してキッテ星でいっしょに暮らす気持ちあるんですか?いや、ありますよね!だから、こうして地球まで来たのですから」


「えーっ?まあ、うちもキッテ星、好きですし、姫のことも会った時から、なぜかめっちゃ好きですし...」


「そうでしょー!じゃあ、婚約成立ということで...」


姫様はカバンから

婚約誓約書

っていうものを取り出した。


そして、婚約指輪も。


「はいっ!どうぞ!」

って言って、可愛い指輪をうちに渡してくれた。


「今日から10年後まで、ずっと薬指につけててねっ!」

って、姫。


うちは指輪をはめてみた。ぴったり。


「うわーー!やっぱり、あやなっちにぴったりですわーっ!」

って、姫もめっちゃ喜んでる。


「もう、はずしちゃダメですよっ!」


「あ、はいっ!」


それから、うちら3姉妹とママ、そして姫とで、ベネチアの街を散策。


「ベネチアって街も、きれいで面白い街ですね」

って姫も、気にいってくれてる。


「「「「そうですよねー」」」」

うちらも姫に答える。


みんなでピザを食べた。


「めっちゃ美味しいですわー」

って姫も何枚もいろんなピザを食べてる。



とりあえず、スタンプー姫は、またオーロラちゃんのゴンドラに乗って、キッテ星に帰って行った。



うちに帰って


みんなに


「「「あやなっち、キッテ星でスタンプー姫と暮らすのかー」」」

って言われた。


「「「あやなっちとスタンプー姫は、たしかにお似合いのふたりかも」」」


「10年後の結婚式、楽しみねっ!ママもスタンプー姫のドレスをつくらなきゃだわ」


「「うちらも、あやなっちの結婚式には出るからねー」」


うちは、自分の部屋に行って、ベッドに

ゴロンッ

てなった。


しばらく、スタンプー姫のこと考えてたけど、まあ10年後に結婚すれば、うちはそれで良いかって思ってたら、寝てしまってた。



次の日、学校で、マーリアちゃん、イレーヌちゃんに、指輪を見せた。


「「うわっ!めっちゃ可愛い」」

ふたりは言ってくれた。


姫と結婚することも、ふたりに話した。


ふたりとも


「「おめでとうー!あやなっちー!」」

って、祝福してくれたから


「あ、ありがとう」

って、一応、お礼を言っておいた。


マーリアちゃん、イレーヌちゃんは飛ぶゴンドラを知ってるから、うちの話も信じてくれてる。






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