第28話

「OH、死にたいのか?」

カウボーイは叫びながら、スロットルを片手でひねり、速度を上げた。

速度で車体が馬のように跳ね上がり、ウィリーをする。

「HAHAHA!」

カウボーイは笑いながら、突進を仕掛ける。

「葛道!」

俺は叫ぶが葛道はそのまま、その場で両手をカウボーイの前につき出す。

危ないと思ったとき、先ほどの銃弾と同じく、バイクはウィリー走行をしたまま、その場で止まった。

「WHAT!!!」

カウボーイは驚きながら、葛道をみる。

葛道は、相変わらずの無表情で、バイクに向けて、両手をつき出していた。

「YOUもKinkか!」

カウボーイは嬉しそうに叫んだ。

葛道はそれに反応することもなく、ハンドガンをすぐさま、カウボーイに向け、引き金を引く。

さすがにあの至近距離ではかわすのは困難だ。俺が固唾を飲んで見ていたら。カウボーイは、引き金を引かれる直前に、バイクを傾けさせ、葛道から離れるとそのまま地面にぶつかることなく、バイクはその状態から、水平に車体を戻す。

葛道が撃った弾丸は外れ、カウボーイはバイクを勢い良く、反転させ、葛道から距離をとる。

葛道はハンドガンを撃ちまくるが、カウボーイには当たらない。

すぐに銃弾が切れたのか、葛道はその場で、リロードをする。

「Hay! 良い腕だ! だがな!」

カウボーイは乗っていたバイクから素速く降り、銃を構えて言った。

「GameOVERだ」

ニヤリと笑うとカウボーイの銃口が青色に光り始めた。

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